1985-02-06 第102回国会 衆議院 予算委員会 第5号
例えば「羅生門」でグランプリをもらった、あるいは「地獄門」でグランプリをもらった、「西鶴一代女」とかいろいろな映画で数多くの賞をもらった。最近もまた賞をもらっておられます。
例えば「羅生門」でグランプリをもらった、あるいは「地獄門」でグランプリをもらった、「西鶴一代女」とかいろいろな映画で数多くの賞をもらった。最近もまた賞をもらっておられます。
それからまた「地獄門」という映画を見て放火の罪を犯したという事例がございます。なるほど「地獄門」の映画の中に展開されるあの炎々と燃えさかる光景を見て興奮するということはあるかもしれませんけれども、しかし、その映画の中に火災の場面があったかゆえに放火するというようなことになりますと、映画の中ではそういう火災などの場面を扱ってはいけないということになりかねないと思います。
と申しますのは、相当たとえば地獄門あたりでも、これは映画でございますけれども、アメリカで非常に収入が入ったのでございますけれども、そういうものが果して統計に出ているかどうか、私どもも実は疑問に思っもおるのでございます。映画ですと、二千五百万円こちらが受け取りになって、払う方が二十一億、こういう計算になっております。映画の関係は……。
アメリカから百五十本入れるならば、アメリカは少くとも日本の映画を百五十本買うべし、そうして今までの映画のように、羅生門であるとか地獄門のように、ときたま一本作ってそれが珍重されるということにあらずして、年々外国から入れる本数だけ出るということになれば、もっと日本の映画は技術面と内容においても輸出に適するように進歩発達する。