1969-07-29 第61回国会 衆議院 本会議 第69号
(拍手)現に佐藤内閣は、国鉄運賃改正法案、地方公務員定年制法案、防衛二法案、健保特例法改正案並びに大学運営臨時措置法案などの重要法案につきまして、野党の意見に全く耳を傾けることなく、これを数の暴力で押し切ってまいりました。(拍手)議会政治の要諦は、多数決原理に立脚しながらも、少数意見を最大限に尊重するところにございます。
(拍手)現に佐藤内閣は、国鉄運賃改正法案、地方公務員定年制法案、防衛二法案、健保特例法改正案並びに大学運営臨時措置法案などの重要法案につきまして、野党の意見に全く耳を傾けることなく、これを数の暴力で押し切ってまいりました。(拍手)議会政治の要諦は、多数決原理に立脚しながらも、少数意見を最大限に尊重するところにございます。
「自民党は十日夜の衆院社労委で、健保特例法改正案の修正採決を強行したが、今国会では、重要法案だけでも国鉄運賃法、総定員法、地方公務員定年制法案に続いて四度目の強行採決である。与党の力による採決は、いまや重要法案の採決方式として定着した感じだが、とくに健保特例法改正案の場合は、委員長が委員会室にはいったのもはっきりしない状態だ。
強行採決は、国鉄運賃値上げ法、総定員法、地方公務員定年制法案、それに会期延長と、すでに四回も、国民の声を無視して行なわれましたが、一昨日は、外務、逓信、建設委員会と、一日に三回も強行採決したと称しているのであります。通常国会でこのように立て続けに強行採決とは、国会始まって以来のことでございまして、前例にもないことであります。
(相手) 政府・自民党は、この国会において国鉄運賃値上げ法案をはじめ、総定員法案、地方公務員定年制法案、それに国会史上全く例を見ない七十二日間という大幅な会期延長を一方的に強行するなど、暴挙に次ぐ暴挙を続けてきたのがこの国会の特徴であります。このために国民は、一体議会は何をしているのか、疑惑と憤激をもってこの議会政治にたいへんな不信を持っているわけであります。
(拍手) さきに国鉄運賃値上げに関する法案、いまは総定員法、このあとに控えた健康保険特例法、防衛二法、地方公務員定年制法案等々、いずれも与野党間に大きな意見の相違があることは、かねてより予想されてきたものであります。議会民主制においては、与野党の意見の対立は珍しいことではなく、当然の姿であります。
私がここで問題にいたしたいのは、−地方公務員法の一部改正案、すなわち地方公務員定年制法案の扱いについてであります。 去る昭和四十一年三月十日、当時、地方公務員定年制法案の国会上程が伝えられた際、わが党は、定年制法案は公務員制度の基本に関する事項の改変である以上、公務員制度審議会に諮問し、慎重に扱うべきである旨を政府に申し入れたのであります。