1949-08-08 第5回国会 衆議院 考査特別委員会 第33号
○吉武委員 そこで共産党は、これは日鋼ばかりではない、東京の國電ストにおいても、福島の平事件においてもそうだが、いわゆる工場の爭議という問題を起して、それがだんだんと地域鬪爭と称して、その附近の農民から何からみんな動員をして、そのあげくは権力鬪爭といつて警察当局や縣当局にデモをかけて押しかける。それが共産党のいわゆる民主人民政権獲得の一つの鬪爭方針である。
○吉武委員 そこで共産党は、これは日鋼ばかりではない、東京の國電ストにおいても、福島の平事件においてもそうだが、いわゆる工場の爭議という問題を起して、それがだんだんと地域鬪爭と称して、その附近の農民から何からみんな動員をして、そのあげくは権力鬪爭といつて警察当局や縣当局にデモをかけて押しかける。それが共産党のいわゆる民主人民政権獲得の一つの鬪爭方針である。
○鈴木証人 分会の地域鬪爭であつたかどうかという御質問でございますが、地域鬪爭というものの定義につきましても、いろいろ各労働組合の内部におきましては、この地域鬪爭とはどういうものであるかということは、やはりいろいろな人の意見によつていろいろな見解が出されております。
ところが十一に東神奈川の三分会で、これは新聞に出ておつたようですが、十日いつぱいは地域鬪爭でやつておつたが、十一日からは支部の命令に従つて行動をとるということを書いてあつたようですが、何がそういうことにきまつたのですか。
地域鬪爭とでも申しますか‥‥。
ところが爭議行為に入ることができないこの一箇月以内において、調停は成功せず、十八日以後はいつでもストライキその他の怠業行為、あるいはその他の團体行動をとり得る、こういうことになつたのでございまするから、ときどき地域鬪爭等がございました。
一例を申しますと、今年北海道の國鉄が盛んに地域鬪爭をやつたのでありますが、現地に行つて調べてみますると、事実北海道地区において非常な不平、不満があるのはもつともだと考えられた例があります。たとえて申しますならば、炭鉱の方の労働者は十分ゴムぐつなり、手袋なりを冬季においてもらつておる。
次に第二の御質問でありました全遞の地域鬪爭即ち山猫爭議の状況、その後の現状でありますが、地域鬪爭戰術という言葉が使われ出しましたのは、昨年六月の全遞の松江市における大會からであると思われます。共産黨の戰術といわれるこの地域鬪爭が何故とられなければならなかつたかと申しますると、二・一スト以後の政治情勢と、インフレが昂進して各地の物價に大きな開きが出て參りました。
しからばなぜ例年やらなければならぬ駅舍並びに機関区の越冬準備が十分でなかつたかということにつきましては、昨年の九月以來、北海道労働委員会における裁定をめぐりまして、労働組合対当局の爭議がかなり熾烈で、殊に東北、北海道における地域鬪爭の強烈な展開が行われました。この点関東並びに西の方に比較いたしまして、地域鬪爭の強力な展開につきましては私内心相当に驚き、かつ注目をいたしたのであります。
ただ現在の地域鬪爭はその了解を破つて行われている面がかなりございます。從つて地勞委に提訴された場合におきましても、地勞委の獨自の見解から、やはりこの問題は地勞委で解決すべき問題ではないという觀點から、中勞委に移送された向もかなりありますが、また地勞委でお取上げになつた部分も相當ございます。
○川合委員 この問題は政府の御答辯にもあつた通りに、地域鬪爭と非常に密接な關連がありますので、勞働省の政府委員の方にも御出席願つて、明確にしておいた方がよいと思いますので、一應この問題に關する質問を保留しておきます。
又この大会で、今後の要求を貫徹するためには、地域鬪爭をやろう。各地域々々でこの要求貫徹の鬪爭をしようという態度を決めまして、この全逓本部の提訴と相前後して只今地域で提訴いたしておりますところは、問題が起つておる東京中央地協、大阪地協、兵庫地協、京都地協、靜岡郵便局支部、青森地協、神奈川地協、宮城地協、こういう各地域々々に殆んど同じような要求を中心として提訴をいたしておるわけであります。
また八月には諏訪において中央委員會を開いて、地域鬪爭をやるという方針も決定をいたし、この線に沿うて今川崎君の御指摘になりましたごとく、全逓本部の提訴に先立つて提訴をいたしてまいつた地協——いわゆる各地方における地域的な支部があつたわけであります。たとえば大阪地協、あるいは今囘問題になつております東京中央地協もそうであります。