2003-02-04 第156回国会 参議院 本会議 第5号
他方、公社がまだスタートもしないうちから郵便貯金、簡易保険の地域別分割の検討の総理方針なるものが報道されたり、総理が施政方針の中で、郵政事業は実質的な民営化の第一歩を踏み出したと位置付けられるよう、更なる改革に言及されるのは、公社の職員の士気に悪い影響を与えるのではないかと懸念しています。
他方、公社がまだスタートもしないうちから郵便貯金、簡易保険の地域別分割の検討の総理方針なるものが報道されたり、総理が施政方針の中で、郵政事業は実質的な民営化の第一歩を踏み出したと位置付けられるよう、更なる改革に言及されるのは、公社の職員の士気に悪い影響を与えるのではないかと懸念しています。
○石原国務大臣 この問題につきましては、本当に多方面から、上下分離案あるいは上下一体案、路線別分割案、地域別分割案、業態ごと分割案、さまざまなものが出されていると私も承知しております。 そんな中で、どの形がこれから道路公団というものを改革していく上で国民の皆さん方にとって一番よいのか、総理はかねがね申しておられますけれども、国民の皆さん方が一番よい案をとるんだと各委員会でも述べられております。
ただ、企業の分割につきましては、地域別分割が果たして良好な経営成果を生むかどうかについては疑問を持っておりまして、私としましてはむしろ事業分野別に分権管理をする方が望ましいのではないか、こういうことで考えております。
私は先ほど分権管理ということを申し上げましたが、企業の地域別分割については反対の意見を申し述べた次第でございますけれども、地域別企業分割は、先ほど言いましたように、国鉄事業というものは全国ネットワークで鉄道がつながっていることにこそまさにメリットがあるわけで、線路を地域別にずたずたに切ったのではその効率を発揮できないということです。
そうした点は、恐らく今度の再建委員会ができました場合に、地域別分割というのをいろいろ検証してみる段階においていろいろ御議論いただくことになりましょうし、私どもは、今日までの経験にかんがみましてその材料を細かに御提出申し上げて、そして委員の皆さんに議論していただく、そのことがどういう形での分割が可能か可能でないかという議論につながっていくことになるのではないかと思うわけでございます。
地域別分割ということは、絶對考えていないということを明らかにしておきたいと思います。さよう御了承願います。