しかして現地に參りまして、別府、大分兩港は大體存じておりますし、それから豐豫海峽はしばしば自分も通つた體驗もございますので、その間に現在民營として行われている關西汽船の航路を調査したのであります。豐豫海峽の潮流、風波、氣候等をまず勘案して、さらに八幡濱港及び宇和島港の港内施設、ヒンターランドとの關係、同時に港灣の概況、港灣陸上施設の概況等を一應拜見いたした次第であります。
次に松本よりの二路線に、明科よりの二路線に、及び山清路、上田間に國營バス運輸開始の請願でございますが、本路線のうち上田、松本間は國營自動車の豫定路線でございますし、その他の路線も地方道路上重要なものでありますが、上田、松本間には現在民營バスがございまして直通運轉を開始しておりますが、その他の各路線につきましても民營の自動車が運營されておりまして、結局地方交通の圓滑化に努力をしておるのでありまして、現在
その他の路線につきましてはまだ十分の調査をいたしておりませんが、現在民營自動車の免許路線もございますので、民營自動車の育成助長という點も十分に考慮いたしまして、實情を調査の上善處いたしたいと考えております。
なお現在民營自動車もこの路線は休止いたしておりますが、路線權をもつているような關係もございますので、これの復活と併せて實地調査をいたしました上で善處したいと考えております。
○郷野政府委員 福岡、伊保内間につきましては、現在民營の業者が經營上の都合から國營自動車による運營に同意いたしておりますので、できるだけ早い時期に國營自動車を運營いたしたいものと考えまして、準備をいたしておるのでありますが、現在豫算の關係、資材その他の關係から見まして、早急に實施することが困難な實情にあるのでございます。
しかし現在民營のバス事業といたしましては、この路線に事業の經營をいたしておるものはございません。トラツクの關係におきましては、道南貨物自動車の經營がこの附近に行われておるわけでございます。
なおこの區間については現在民營のバス事業はございません。全線トラツクの運營についてはこの三線ともただいま準備を進めているのでございますが、バス事業については今後資材、豫算その他いろいろな面から、省營自動車自體のもつて行き方についても研究しなければならぬものがございます。
しかしながらただいまお話のごとく、この路線につきましては現在民營のバス事業もないようでございますし、省營の大栃線もあるのでありますから、將來道路の改修がありました曉において國營自動車を計畫いたしますることが、適當な處置ではないか、かように考えて研究をいたしておる次第でございます。
併しながら現在民營の自動車が動いておりますので、そういう業界の方面では民営が現在ある所に國営自動車が進出するということは非常に迷惑である、民営圧迫であるということで、その反対の声が非常に熾烈であります。この辺の委員会としてどうお考すになるか、又政府当局の主義方針はどうであろうかというようなことを御檢討願えればいいのではないかと思います。
なお現在民營自動車につきましては、免許の路線のうちその約半分くらいが營業を休止しておるような状態でございますが、これは先ほど來申し上げましたように、わが國の經濟力が自動車の車輛、燃料その他の資材というような面につきまして十分にまわりませんので、特にバス事業につきましては、戰爭中から新車の補充がほとんどできなかつたような事情もございまして、現在バスの最も多かつた昭和十五年ごろと比べましてバスの輛數は半減
從つて現在民營が、相當にやつておるところには、省營は必ずやらないとか、或いは又省營は、いわゆる國家の力を以て收支償わん所でもできるだけ地方の便利のためにやるかということにつきましては、この委員會においてもつと責任あるはつきりとした御答辯を纒めて、一つ御報告を願いたい。要するに小野君の質問の趣意はそこにあると思うのであります。又田中君の理想論に對しては、私共大いに敬服いたし、又同感であります。