2009-06-08 第171回国会 参議院 厚生労働委員会、財政金融委員会連合審査会 第1号
先行きについては、当面雇用情勢が悪化する中で厳しい状況が続くと見られるものの、一つは対外経済環境における改善の動きや、二つ目は在庫調整圧力の低下、三つ目は経済対策の効果が景気を下支えすることが期待されます。 一方、雇用情勢の急速な悪化が下押し要因として懸念をされます。また、世界的な金融危機の影響や世界景気の下振れ懸念などのリスクにも留意をする必要があります。
先行きについては、当面雇用情勢が悪化する中で厳しい状況が続くと見られるものの、一つは対外経済環境における改善の動きや、二つ目は在庫調整圧力の低下、三つ目は経済対策の効果が景気を下支えすることが期待されます。 一方、雇用情勢の急速な悪化が下押し要因として懸念をされます。また、世界的な金融危機の影響や世界景気の下振れ懸念などのリスクにも留意をする必要があります。
今後の見通しについてでございますが、景気は引き続き厳しい状況が続くというものの、在庫調整圧力の低下や、経済危機対策の効果による下支えが期待されると考えております。 また一方、生産活動が極めて低い水準にありますことから、雇用情勢が悪化するのではないかという懸念もございます。
例えば、九月の電子部品、デバイスの在庫指数は過去最高で、市場ではIT分野の在庫調整圧力が強まる懸念が強まっておるとか、また、九月の家計調査では、一世帯当たりの消費支出は実質で前年同月比六%減になったとか、こういうような、不透明感がより一層増すような経済指標が出ておるということで、市場関係者は再利上げ時期が後ずれになるんではないかというような考え方が広まっておるという状況のようであります。
「先行きについては、外需の下支え効果や、家計支出に対する特別減税の好影響などが期待されるが、在庫調整圧力が強まっている中で、最終需要の目立った回復が見込めないことから、今暫くは停滞色の強い展開が続くものとみられる。また、これまでの景気減速によって、わが国経済の追加的なショックに対する耐久力は低下してきているものとみられる。
したがいまして、今後、企業面からの好ましい影響が続きまして個人消費もそれによって回復に向かっていく、あるいは企業の側の在庫調整圧力が下がってまいりますのにつれて景気全体もいずれ再び緩やかな回復テンポを取り戻すと見てよいのではなかろうか。
今後、私どもは、個人消費が回復に向かい、また、在庫調整圧力が低下をいたしますにつれて、景気はいずれ再び緩やかな回復テンポを取り戻すというふうに見ておいてよろしいと考えております。ただ、この点につきましては、消費の回復テンポとか、あるいは在庫調整の進捗度合いでありますとか、さらには企業や家計のマインド面の動きも含めまして、私ども、引き続き注意深く点検をしてまいりたいと存じております。
以上のようなことから見まして、私どもは、今後、個人消費が消費税率引き上げの影響等から脱却することを通じて回復に向かい、また、これと同時に、現在進んでまいってきております産業の在庫調整の進行に応じて、一方で在庫調整圧力が低下をする。それらの事態に伴いまして、景気はいずれ再び緩やかな回復テンポを取り戻すと見ておいてよいというふうに考えている次第でございます。