1986-02-19 第104回国会 衆議院 予算委員会 第12号
例えば今中学校の二、三年に非行年齢がございまするが、これらの子供たちで一番困っておりますのは在学少年でございます。いわゆる籍のある少年でございます。ですから、先ほど委員の仰せでございまするが、すぐ、帰るときにほかの学校に転校すればいいという問題ではございません。大体そういう話を持っていきましたら最初に断られます。そこで、私どもといたしましては、できるだけ在籍中学校へ何とか理解を得て帰してやりたい。
例えば今中学校の二、三年に非行年齢がございまするが、これらの子供たちで一番困っておりますのは在学少年でございます。いわゆる籍のある少年でございます。ですから、先ほど委員の仰せでございまするが、すぐ、帰るときにほかの学校に転校すればいいという問題ではございません。大体そういう話を持っていきましたら最初に断られます。そこで、私どもといたしましては、できるだけ在籍中学校へ何とか理解を得て帰してやりたい。
さらに非行のうち在学少年の、いわゆる学校にいる少年の占める割合が非行の中の八〇%、こういう結果も出ております。こうなってまいりますと、いずれにせよ人間的な面で脆弱であったと言えばそれまででございますが、やはり自殺ないしは非行の原因の中で学校教育の占めるウエートが大きい。
○薮仲分科員 大臣の大変期待の持てる御答弁をいただいて私も共感する一人でございますが、逐次具体的な問題をお伺いしたいと思うのでございますが、その前段に、担当の局長さんのお考えをもう一度確認しておきたいのでございますが、在学少年の非行がさま変わりしてきた。いままでは学校で余りまじめでない少年がどちらかといえば非行だ。
第一点は、非行少年の増加に関係があります問題でありますが、最近在学少年の非行の増加というものが苦しくなってきた。しかも、非行年齢の低下が伝えられております。特に中学生並びに同等学校の生徒の粗暴犯といいますか、そういうものが増加しておる。暴力的な非行者の身分を調べてみると、中学校、高等学校の生徒が七〇%を占めるという状態であります。
少年非行時の年齢の低下、中学・高校在学少年の非行増加、少年非行の集団化の傾向も全国の場合と同じでありますが、水戸地検の調査では、十八歳未満少年の非行は昭和三十九年度において昭和三十六年度の三倍に近く、千葉家裁でも、昭和三十八年度において十六歳未満少年が、また、昭和三十九年度において十八歳未満少年がそれぞれ件数において年長少年を追い越しているのが注意すべき現象であります。
その中で、在学少年の犯罪、非行の増加が見られる。しかも、この犯罪白書を見てみますと、いわゆる初犯者というのは大幅に減少をしつつある。人口対比率から見た場合に、少年の犯罪件数というものもやはり減りつつあるけれども、なお増加率そのものは、成人と比べた場合には、成人が二割減っているのに対して、五割前後相かわらず増加しつつある。こういうような報告を白書で述べているわけであります。
それから学校に籍を持っておる在学少年の犯罪が増加しておる。それからまた、これは中流、上流とかいうことばを使いましても必ずしも明確ではないのでございますが、中流以上と常識上考えられます家庭の子供、こういう犯罪少年が非常に増加しておる。それから少年の犯罪が都市へ集中化する。
最近の青少年非行の傾向につき、昭和三十八年度法務省犯罪白書は、非行少年の増加、年少少年犯罪の増加、在学少年犯罪の増加、行為の悪質化、犯罪の集団化などの諸点をあげておりますが、この傾向は、一昨昭和三十七年から昨三十八年にかけての九州四県でもほぼ同様に見受けられます。
第三は在学少年非行の増加であります。在学少年の非行についても、先ほど申し上げました低年齢者の非行の増加と関連して考えることができます。すなわち、在学少年の非行中、中学生の非行が特に目立ち、仙台家裁管内でも昭和三十六年には五百二十件、三十七年には六百五十九件と、二六%もの増加が見られるのであります。