1987-05-20 第108回国会 参議院 予算委員会 第16号
昭和六十二年度予算政府案につきましては、衆議院予算委員会においてはほとんど実質的な審議が行われず、しかも強行採決という異例の事態を経て本院に送付されたわけでありますが、参議院予算委員会における審議の中で軍備優先、国民生活圧迫予算の実態が一層明らかにされており、政府案の欠陥を是正することが必要となってまいりました。
昭和六十二年度予算政府案につきましては、衆議院予算委員会においてはほとんど実質的な審議が行われず、しかも強行採決という異例の事態を経て本院に送付されたわけでありますが、参議院予算委員会における審議の中で軍備優先、国民生活圧迫予算の実態が一層明らかにされており、政府案の欠陥を是正することが必要となってまいりました。
そういう意味で、国民生活を否定した超圧迫予算でありますために、この予算に対する関心は非常に大きいものがあると思います。また、一方では公共放送としての使命を果たすために、国民的合意のもとで受信料制度の安定的発展が不可欠だと思いますが、放送事業が戦後NHK、民放の二本立てでつくられましてから、マスコミの中核としての非常に大きい役割を果たしたと思います。
賃上げの抑制、人勧凍結、国民生活の圧迫予算では、その見通しはすでにして破綻をすると言わなければなりません。 そもそも財政赤字の原因も、また対策を講ずべき重点も、軍備の増強、大企業の利益擁護という国政運営のゆがみ、ひずみから生まれているのでありまして、それを労働者、国民にもっぱら犠牲と負担を押しつけるのは誤っているし、筋違いであります。
現在予算委員会で審議をしております昭和五十五年度政府予算案は、財政再建の名のもとに、福祉後退、物価値上げをもくろむ国民生活圧迫予算であると断ぜざるを得ません。大平総理は、われわれ野党の予算修正の要求に謙虚に耳を傾けるべきであることを、この際強く訴えるものであります。(拍手) 重ねて昭和五十四年度補正予算三案に反対の態度を表明し、討論を終わるものであります。(拍手)