1969-07-08 第61回国会 衆議院 地方行政委員会 第50号
一たん公団所有地に入ればとやかく申されるのに、私のところへあなたがかってに入るとは何事かと言ったときに、警棒でなぐって――常に土百姓ということばをお使いになるそうでありますが、たまには感情的に、この土百姓ということばが出るかもしれないが、警察庁としては、その気持ちを察して、土百姓とかてめえたちとかいうことばを絶対使わない、こういうことをひとつお誓いをいただきたいと思うのですが、その点いかがですか。
一たん公団所有地に入ればとやかく申されるのに、私のところへあなたがかってに入るとは何事かと言ったときに、警棒でなぐって――常に土百姓ということばをお使いになるそうでありますが、たまには感情的に、この土百姓ということばが出るかもしれないが、警察庁としては、その気持ちを察して、土百姓とかてめえたちとかいうことばを絶対使わない、こういうことをひとつお誓いをいただきたいと思うのですが、その点いかがですか。
「このこじき百姓」老人行動隊に対しては「くたばりぞこないめ」「土百姓」、こういう悪罵をやっている。あなたのほうは本部にいて仕事をされているから現地の実情を知らないが、現地はそういう状態です。しかも機動隊の諸君もそのとおり、もはや敵意を持って相対しているといって差しつかえない。だからカメラマンをなぐってみたり、朝日新聞の記者にけがをさせてみたり、見さかいなくやっつけている。
ところが当時公社になるということを期待したのは、やはり従来の国有国営、官僚的な経営の中から、一つ民間的な企業を入れて、いわば折衷したような形の中で経営の妙味が発揮できる、そうして労働者の待遇もかなりよくなっていくだろう、特に逓信省は昔から副総裁の言ったように貧乏人の小せがれか、土百姓の小せがれが入る所なので賃金も安くていいだろう、そういうことでやってきたことは事実だと思う。
その次の問題といたしまして、いかなる特権も伴わないというけれども、土百姓その他の者より位階勲等を持つた者に対して特権が付与されていることは、卑近の例で申しまするならば、たとえば学校の卒業式において、校長とか区長、あるいは村長という位階勲等を持つた人の席は上席を占めている。
ところが当時私は、わずかの開墾土百姓をしている人間にすぎませんでしたが、それが二千円近いものがかかつておる。あるいは普通の労働者で六百円、七百円かかつているのが、水谷長三郎氏——当時の商工大臣がわずかの四百何十円にすぎなかつた。こういう状態の不公平に対しましては、水谷商工大臣よりもたくさんかかつている労働者の側が、これは不当であると言うことになるのは当然であります。
ここに民主的というよりも、まだまだ古くさい封建的な、われわれに対してお前土百姓、田子作、水呑百姓のせがれといつた軽侮的な念がないとは言えない。それならば事業者團体法という法律があるならば、なぜこれを農業者と改めることができなかつたか、これは意識的なものとは思いません。無意識的のものでありましよう。あるいは考え方によれば、農民こそ親しむべき氣持がないとは申しません。