1984-06-19 第101回国会 衆議院 内閣委員会 第14号
そこで、来年度予算編成の問題については、中曽根総理は土光さんに第二臨調の会長をお願いして、私は、土光会長自身は八十歳を超えられて老齢の身でありながら、財界のかつてのチャンピオン的な位置という性格を清算できないにしても、とにかく第二臨調の審議や答申の過程においては一生懸命にやられたと思う。しかし、答申の中身というものはそれぞれ政党の判断によって受けとめ方が違って当然である。
そこで、来年度予算編成の問題については、中曽根総理は土光さんに第二臨調の会長をお願いして、私は、土光会長自身は八十歳を超えられて老齢の身でありながら、財界のかつてのチャンピオン的な位置という性格を清算できないにしても、とにかく第二臨調の審議や答申の過程においては一生懸命にやられたと思う。しかし、答申の中身というものはそれぞれ政党の判断によって受けとめ方が違って当然である。
一方、大企業に対する産業助成は財界、官僚の圧迫ですべて温存され、土光会長自身の出身企業にも研究開発助成費が流れているというではありませんか。(拍手)すなわち、総理のおっしゃる行革とは、財界の既得権は守り、福祉、教育費は切り捨て、防衛費だけを突出させる、軍拡への地ならしではありませんか、伺いたいと思います。
そして、行革フィーバーと言われたほどであったわけでありますが、昨年の秋の政府の行革関連特別措置法案提出で、まず行革の矛先が真っ先に国民に向けられて、福祉、教育へのしわ寄せ、こういうふうになりまして、昭和五十七年度の予算編成では、臨調の第一次答申の指摘事項が大幅に骨抜きをされまして、土光会長自身すらその不満の意を隠されなかった、こういう状況であります。
しかも、その中身というのは、これは従来からの報道関係を見ましても事実明らかになっておりますが、昨年の暮れ以来、経団連だとか、経団連の土光会長自身が政府に対する要求、要望というのが次々出されていて、その中身というのは新幹線だとか高速道路、空港、港湾整備など、景気対策としての効果の大きい大型プロジェクト、この予算を重点的にやってもらいたいということを政府に要請をされてきた、そっくりそのままの御要望どおりの