1961-09-30 第39回国会 参議院 本会議 第5号
新潟県白根市を流れる信濃川の支流中ノロ川の堤防決壊により、農林省の保管米四百三十九俵を土のうがわりに使ったことがあります。これは、ひとつ河野農林大臣から政府の考えを明らかにしてもらいたい。現地調査の結果は、災害に対する認識の欠如と、地元一部の者と保守政治家の結託の結果、今回のこうした事件が起きたのであります。
新潟県白根市を流れる信濃川の支流中ノロ川の堤防決壊により、農林省の保管米四百三十九俵を土のうがわりに使ったことがあります。これは、ひとつ河野農林大臣から政府の考えを明らかにしてもらいたい。現地調査の結果は、災害に対する認識の欠如と、地元一部の者と保守政治家の結託の結果、今回のこうした事件が起きたのであります。
次に、この際水害の問題に関連し、新潟県白根市における政府保管米を土のうがわりに使用した事件について御報告いたしておきます。 本件は、八月五日未明より降り出した集中豪雨により、白根市の中の口川堤防富月橋付近が決壊の危機にさらされた際、政府保管米四百三十九俵を許可なく土のうがわりに使用したという事件であります。 私どもが現地において調査したところによると、当時の状況は次の通りであります。
ただ各委員の方々の御発言の中に、結局今回の白根市の事件につきまして、政府所有米の四百三十九俵を土のうがわりに使ったことについて、結果的にその区域における政府保管米の三万三千俵が助かったという点につきまして、法律とか、そういうことを抜きにして考えました場合に、割り切れないその問題が残っているように、私自身も、この事件については判断をいたしておりますが、なお農林省内部においても、それはそれ、これはこれということで
それから農林省がこの事故が起きてから新聞等に発表したところを見ると、今後の水害等においても、場合によると米俵というものを土のうがわりに使うことが奨励されるような印象を受けるが、こういうようなことがはたしてあったのかどうか、新聞記事というものが正しく伝わっておったのか伝わっておらないのか、こういうような点を農林省がいかにその対策を練ったかということも、この際あわせて報告を願いたい。
なお、今回の災害の際、中之口川堤防富月橋付近で水量が急激にふえたため、水は堤防を越え、必死の防除に努めたのでありましたが、堤防決壊の危険にさらされ、土のうも流されまして、それにかわる石詰め俵等の手段を講じては参りましたが、奏功せず、ついに政府保管米を土のうがわりに使う非常手段を講ずることとし、県並びに食糧事務所、経済連等に政府米出庫を懇請したが、了解を求められないまま四百三十九俵を持ち出し、水防に使用