1951-03-02 第10回国会 参議院 予算委員会 第17号
今後の國際物価の値上りによる日本物価に対する影響を非常に厳しく見ているわけです。更に又非常に遺憾なことですが、日本人でこの日本の物価の将来について警告を発しておる人がないのであつて、やはり同じくアメリカのアッカーマン博士もこういうふうに言つております。「今後の日本の物価の騰貴については記録的な高値に上昇永久に下ることを知らないように見える。」
今後の國際物価の値上りによる日本物価に対する影響を非常に厳しく見ているわけです。更に又非常に遺憾なことですが、日本人でこの日本の物価の将来について警告を発しておる人がないのであつて、やはり同じくアメリカのアッカーマン博士もこういうふうに言つております。「今後の日本の物価の騰貴については記録的な高値に上昇永久に下ることを知らないように見える。」
これは誠に結構と存じますが大勢の人が申しましたようにこの折角持つた外貨というものは御承知のことくアメリカの物価、國際物価が上昇をしておりますので、持つておるものは次第にこの価値が低落をしておるという状態でございます。然るが故に輸入をできるだけ促進をいたしまして、この間我々は善処をしなければならんと考えております。
生産指数も或る程度上るかも知れませんが、併し國際物価高を反映いたしまして、國内物価はすでに相当高くなつて参つております。この傾向は各國の軍備の拡充或いは朝鮮動乱の影響等を考えると、日本の経済におきましても、或る程度物価は上昇するものとお考えになりませんでしようか。その二点をまずお答えを願います。