1947-11-19 第1回国会 衆議院 運輸及び交通委員会 第36号
御承知のように今日の國鐵の現状がまさに危機線上にあることは、先般發表されました國鐵實相報告書におきましてもすでに御承知の通りであります。
御承知のように今日の國鐵の現状がまさに危機線上にあることは、先般發表されました國鐵實相報告書におきましてもすでに御承知の通りであります。
この前の政府の御答辯では、獨立採算制によつてこれを何とかしなければならぬというようないろいろなお話がありましたが、あの國鐵實相報告書を讀みますと、少し神經過敏な者であつたならば、翌日から汽車に乘れぬというほど、みじめな實相報告書でありまして、あれだけの實相報告書を出したにかかわらず、政府は國鐵再建に對する根幹となるべきものを未だに指示していないように思われるのであります。
次にこの國鐵實相報告書では、現状のままでは積極的な建設計畫が考えられていないようでありますが、しかし最後の結びの段について、目下國鐵再建五箇年計畫を策定中で、健康な明るい鐵道輸送の實現に邁進すると書かれております。そうすると、これはもちろんいろいろな御苦心はなされるでありましようが、建設的な發展的な抱負のもとにこれは立案されるのでございまりよう。