1948-11-26 第3回国会 参議院 本会議 第15号
次に、研究所の事業は國民の言語生活全般につきまして廣汎な調査研究を行い、更にこれに基きまして、國語政策の立案や國民の言語生活の向上のために参考となる基礎資料を提供するということでございます。
次に、研究所の事業は國民の言語生活全般につきまして廣汎な調査研究を行い、更にこれに基きまして、國語政策の立案や國民の言語生活の向上のために参考となる基礎資料を提供するということでございます。
然るに極く戰時近くなりましてからは、例えば國語審議会というようなものも、國語問題の研究ということよりも、國語行政、言語行政といつたような方面に主眼点が置かれて、戰時中、科学的な研究それによつて國語政策の基礎を作るところのそういう研究というものに重点がなかつたように思うのであります。
國立國語研究所は文部大臣の所轄とし、國民の言語生活と國語の歴史的変遷及び学校教育と新聞、放送等における國語の取扱いを調査研究し、その成果を國語政策立案の資料として編集し、公表することを任務とするのであります。
どういうつづり字を使うか、あるいはまたそのローマ字を國字という問題に関連してどの程度に普乃発達させるかということが、國語政策の問題だと思います。しかしここで科学的研究と申しますれば、たとえば音声というものをローマ字のつづりでいかなる母音といかなる子音とを組合せるのが、一番よく音声を表わすかということが、科学的研究だろうと思います。
一 國語政策の立案上参考となる資料の作成 二 國語研究資料の集成、保存及びその公表 三 現代語辞典、方言辞典、歴史的國語辞典その他研究成果の編集及び刊行
國語政策という面になりますと、たとえば活字を一時につきり得るかというような結済問題にもなりますし、財政問題にもなりますし、あるいはまた一般の國民思想、國民感情というような問題もございます。そういう問題は各段層を網羅した別途のこういう國の重大な政策を決定する國語政策でございますので、別の審議機関がやるべきではないか。
そのうちに文部省の方から要求ある場合もあり、研究所自体として國語政策に関する何らかの資料を提出する場合もございましよう。これは研究所の一つの仕事として文部省に提供する。そこで文部省は國語政策をきめるわけでありますが、やはり独自できめずにこうした重要な問題でありますから、各方面の人によつて構成された國語審議会にかける。
○稻田政府委員 従来國語政策の立案をする場合には、審議会は文部省のお手簿いをいたしまして各種の調査をいたしたのでありますが、國語政策を立てる場合にはもりと根本的に、廣範囲に、大規模に、國語に対する科学的な調査研究が必要であるどいう趣旨をもつて、この研究所が生れて参つたのであります。
○稻田政府委員 國語審議会は文部省がこれに諮問いたしまして、重要な國語政策を審議答申していただく機関でございます。その審議会が重要な國語政策について審議いたします場合の参考となるべき資料を——この法案の第三條第二項の一でございますが、この研究所から提供する。
言語文化に関する調査研究、國語の歴史的発達に関する調査研究、國語教育の目的、方法及び結果に関する調査研究、それから今日以後民主的社会を向上発達させる意味において非常に重要性を持つておりまする、いわゆるマス・コミユニケーシヨンいう意味におきまする新聞、放送或いはその他廣告掲示といつたような場合の、多数を相手といたします言語に関する調査研究というようなものを行いまして、更に又この調査研究に基きまして、國語政策
第二には、この研究所の事業は、國民の言語生活全般について廣範な調査研究を行いまして、國語政策の立案、國民の言語生活の向上に基礎的資料を提供いたしたいというように考えておるのであります。 第三の点は「この研究所の運営につきましては、評議員会を設けまして、その研究が教育界、学界その他社会各方面から孤立することなく、研究所の健全なる運営を図るようにいたしたいというように考えておるのであります。
若し文部省が研究機關を持つ必要があるとすれば、それは行政上の必要に應ずる程度の研究所であつて、現在の國語政策をやつて行く上に止むなく必要な研究だけをおやりになるという、これならば論理が通るわけですが、併し根本的な、基礎的な研究をおやりになるというならば、それは文部省の中に、或いは文部省の管轄の下に置かるべきものではないということは、明瞭であると考えます。
從つてそういう從來の學者の研究によつて結論に出ておるものを纒めて、それを國語政策上に、行政上に實現するということに必要の程度の研究所を文部省は持たれる。そういうふうな鹽梅に行かれるのが適當ではないかというふうに考える次第であります。 大體私の申し上げた點は、第一には國語の改良の中心的な、根本的な機關というものは、文部省に置かれることは歴史的に見ても又將來からいつても適當ではないのではないか。
それから今お話がございましたが、文部省の國語についての考え方がはつきりしていない、やり方に不徹底なところがあるというふうに伺つたのでありますが、委員長が言われました方向で國語政策と申しますか、國語の問題を解決して行こうという基本方向は今でもはつきりしておるのでございまして、漢字を制限すること、假名づかいを改定すること、新假名づかいを實行に移しましたのははつきりその方向を我々は持つておるからであります