1949-05-16 第5回国会 衆議院 本会議 第30号
思うにわが國経済自立のため、資金貯蓄の緊要性が一段と加重せられるにかかわらず、経済安定九原則の実施により、從來の如きインフレーションにより資金の造出は規制せられるので、今後における資金の蓄積は、眞に血のにじむような國民の勤勉と耐乏による貯蓄にまたなければならない。
思うにわが國経済自立のため、資金貯蓄の緊要性が一段と加重せられるにかかわらず、経済安定九原則の実施により、從來の如きインフレーションにより資金の造出は規制せられるので、今後における資金の蓄積は、眞に血のにじむような國民の勤勉と耐乏による貯蓄にまたなければならない。
要するに結論として言えば、政府にして若し眞に我が國経済自立の何たるかを理解し、この基礎の上に立つて農政をとるならば、食糧自給度を最大限に上げること必ずしも不可能ではなく、農村振興に伴う商工業の振興、そうして又我が國経済の再建又決して夢想のことではありません。政府はよろしく活眼を開き、我が國永遠の自立の大計を一日も速かに立てられんことを切望して止みません。以上が本決議案提案趣旨の大体であります。
今後わが國が國際市場に参加するためにも、経済復興、わが國経済自立化のためにも、あるいは外資導入等の面から考えましても、開港場指定ということは、特に意義あることではないかと私は思うのであります。特に当該地方においてはこのセメントの輸出ということを考慮しない限りにおいては、ほとんどこの地方におけるところの産業の將來というものを考え直さねばならぬ。