1949-04-09 第5回国会 衆議院 本会議 第15号
北海道の全國水平社の‥‥
北海道の全國水平社の‥‥
私は、ここでまず追放の理由となつておりまする大和報國運動本部というものがどういうものであり、それが松本治一郎氏並びに彼の関係しておつた全國水平社とどういう関係にあつたかということを、一應明らかにしておきたいと思います。
○田中織之進君(続) 北海道のもとの水平社の関係の刺客が二、三人上京した、一人一殺で関係現内閣の閣僚をねらうという情報が入つたということを、某閣僚が閣議の席上で報告せられたために、閣議が一瞬緊張したということを、共同通信の親展情報が傳えておるということを、われわれは聞いておるのでありまするが、北海道には、全國水平社の関係の支部の組織は全然ございません。
(「その通り」と呼ぶ者あり)憲兵隊勤務の経歴を有し、正規陸軍中將であつた島本正一を主要役員の一員とし、部落解放運動の有力團体である全國水平社その他の諸團体を統合して結成されたものであります。
松本氏は大正十一年以來、全國水平社運動に挺身して、その間二回に亘つて投獄されておられるのであります。その四ケ年の間を牢獄で送つておられますが、福岡聯隊反戰事件はその一つでありまして、このことは松本氏が熱烈なる反軍國主義者であり、徹底したるところの民主主義者であるということを物語つておるのであります。