1949-09-14 第5回国会 衆議院 厚生委員会 第29号
これは本委員会においてたびたび問題になつたのですが、今日社会保險に相当の赤字が出つつあるということは、國民医療の点から見ましてまことに遺憾であります。すみやかにこの社会保險における赤字を清算いたしまして國民をして安心して医療を受けさせる、また医療に從事する医者その他の諸君も十分なる技術を発揮して、國民のために盡すことができるような設備にする必要があると思うのです。
これは本委員会においてたびたび問題になつたのですが、今日社会保險に相当の赤字が出つつあるということは、國民医療の点から見ましてまことに遺憾であります。すみやかにこの社会保險における赤字を清算いたしまして國民をして安心して医療を受けさせる、また医療に從事する医者その他の諸君も十分なる技術を発揮して、國民のために盡すことができるような設備にする必要があると思うのです。
また國家で社会保障という方向へだんだん医療を進めて参る補填を出しましてこの赤字を補填し、國民医療を不十分ながらある程度まで運用せしめることが必要だと思うのであります。特にこの点は政府におきまして遺憾のないように努力せられんことを重ねて要望する次第であります。
反対理由の第一は、國立病院の経営を特別会計に移しまして國民医療に独立採算制を採用しようとしておることで間違いであるという点にあるのであります。(「その通り」と呼ぶ者あり)社会保障制度の中核となるべき國民医療制度に対して、鉄道とか、或いは通信、或いは「たばこ」の專賣事業、そういうような企業的経営と同様の見地から独立採算制を設けることは間違いであると思うのであります。
そういう情勢にあるに拘わらず、それと全く逆行するところの國民医療の方式を行おうとしておるのでありまして、私はこれによつていわゆる民自党内閣が如何に一般大衆の生活というものについて冷淡であり無関心であるかということを痛感せざるを得ないのです。
社会保障制度なども問題になつておりますし、特にこの國立病院、國民医療というものは、社会保障の一つの重要なる一環になるわけですから、この問題については單なる経理なんという……経理も無論重要ではありますけれども、その利益とその又弊害と、これをよく勘案されまして、私は弊害の方が、マイナスになる方が非常に多いのではないか、特に私は民自党の政府が非常に保守的であり、或いはややもすれば反動的であるという世評が多
反対の根本的な理由は、特別会計にすることによつて、独立採算的な方向に行くか、行かないかという点にあると思うのですが、独立採算になれば、それが延いて國民医療の精神と反して、営利的に走り、そうしてそのために患者が犠牲になるということが問題の焦点であつたのでありますが、これまで政府の答弁によつて見ましても、これが独立採算にならないという点は一つも明瞭に証明されておらないのです。
從つて私が今ここでお答えいたしますことは、現在医務局長としての私自身が考えておりますことで、厚生省としての纏まつた意見であるとも考えられませんが、私といたしましては当分、当分と申しましても一年や、二年ではなくもつと長い、私の考えでは四、五年若しくは十年というふうな年限の將來を見まして、この國立病院を地方自治体等に渡すということは、これは日本の國民医療の上から見て適当ではないと考えております。
そういうふうな場合が非常に医療関係では問題の点だと思いますが、それから國民医療の問題で、これも問題になつておるのですが、厚生省の傳染病予防局ですか、この面が非常に縮小されまして、いろいろな場合のときの措置が非常に困るということが現実にあると思います。そういうふうな場合が今思い付いた問題ですが、もつと大きい、而も深刻な問題があると思うのであります。
國民医療の方面においては、今非常にうまく行きつつある段階に進んでおるのじやないかと考えております。と申しますのは、國民健康保險にいたしましても、又外の社会保險にいたしましても、今利用は非常に多くなつております。殊にあなた方の御承知のように、公務員健康保險組合なんかも被保險者自身並びにその家族の診療にまで及びまして、非常に廣範囲に利用されております。
○藤森眞治君 佐藤さんにお尋ねいたしますが、先程のお話の中に、國民医療が縮小されるというお話がありましたが、極く抽象的でよく分りませんので、どういうふうに國民医療が縮小されたのか、具体的の材料がございましたらお示しを願いたい。
第二に過般厚生委員会におきましては、衛生行政の重要性にかんがみまして、各地方廰におきまする衛生部は必ずこれは存置して、大いに國民医療のために活動させてもらいたいという強い要望をいたしたのであります。これに直接当委員会の問題ではありませんが、地方自治法に関係しまして、そういう申入れを委員長よりお願いしておるのでありますが、これに関しまして大臣の御意見を承りたいと思います。
従つて健康保険から漏れて参りましたものが今後だんだんふえて参ると思いますが、これが生活保護法の方に移つて参りますと、生活保護法がはたして予想しておりましたごとくうまくできるかどうかということにつきましては、私ども非常に懸念いたすのでありまして、國民医療の立場から見まして、今後ともぜひとも生活保護法によつて救われざるを得ないのでありますならば、從來以上に生活保護法が上手に運用され、また生活保護法に対しまして
次に、國民医療の全体の立場より警告を述べることにいたします。すなちち、現今わが国民生活のありさまは、なお窮乏生活を続けておるのでありまするが、特に本年度におきましては、その予算の特殊性から見て、地方配付金の減少、公共事業費の縮小等より、地方財政の窮迫は一層はなはだしきものであると思うのであります。
今日國立病院を、國民医療の向上を期するために、なお積極的に改善充実するための予算を、ある程度まで考えなければならないということを私は力説いたしたいと思います。 なお運営に関しまして二、三申し上げてみたいと思いますが、今日問題となりますのは、この國立病院を利用する者に相当多数の生活保護法適用患者があるということであります。
こういうふうにいたしておるのでありますが、できるだけ早い機会に、この各種社会保險の統合という点及びこの國民医療保險についての確たる方針を決めて参りたいというつもりでおりまするのでございまするが、いつまでに作るかというような点につきましては、私共は挙げて社会保障制度審議会の御審議の経過によつていたしたい。できるだけ早くやつて頂きたい、こういう考えで、私共事務当局は強く望んでおるところでございます。
英國では、國民医療とか公衆衞生、病院施設等は、元來國費及び寄附金等で運営せらるべきが彼らの通念でありまして、ビヴァリッヂは、保健及び再起更生施設を目的とする費用に対し、対償給付としての掛金支拂を特に主張するということは、日本的には普通なのでありますけれども、英國の概念としては、非常に費い考えであります。
國民健康保險組合に対する國庫補助負担金増額の今期追加予算計上に関する決議 逼迫せる生活に喘ぐ國民医療費の軽減をはかるため、國民健康保險組合の設立は目下の緊急事である。しかるに各市町村の財政が、すでに窮乏を訴えている今日、國民健康保險組合設立のためには、是非とも國庫補助金の増額を今期追加予算に計上すべきである。
そういうような状態になつているときに、一方、先ほど請願の紹介議員の御説明にありましたように、國民生活が窮乏に陷つて参りました結果、診療を受けなければならない者もこれを受けることができない、まさに國民医療は危機に直面していると私どもは考えております。
○平工喜市君 本年度の患者收容定員は二万四千ベツトで十分であるという答弁があつたが、すでに現在その中二万ベツトは一般國民に利用されており、診療能力が充実されれば、現今の國民医療の状態から見て、たちまち定数を突破することは必至であります。加えて本年はソ連残留同胞の引揚が大幅に実施されることになつており、すでに五月以來毎月五万の内地上陸を見ています。
昭和二十年八月十五日以前に樺太廳長官の医師免許を受けた日本國民に対しては、國民医療法施行令第一條第一項の規定にかかわらず、医師國家試驗予備試験委員の行う詮衡または試驗を経て医師免許を與えることができるようになることを目途として目下準備中でありますので、さよう御了承願いたいと存じます。
以上のうち医師法案、歯科医師法案、保健婦助産婦看護婦法案及び医療法案はいずれも戰時中の立法である國民医療法を解体し、それぞれ独立の法律としたものでありまして、その内容は次の通りであります。
從いまして麻藥の害毒を排除しつつ、医療上必要なものを確保し、以て國民医療の完璧を期するものであります。本法案は麻藥の範囲を規定し又麻藥を取扱うためには厚生大臣の免許を受けることが必要であり、又一面取扱者でなければ麻藥を所持し、使用すること等を禁止することにしておるのであります。医師等から施用のために交付されたものについては差支えないのであります。
國民医療法は、新憲法下の現状には適合しない点が多々あるとともに、終戰後の社会情勢の変化に対應する新たな医事制度の確立が必要でありますので、國民医療法を改正し、新たな医事法規を制定いたさうとするのが、政府のこれら法案の提案理由であります。以下、その内容の大略を申し上げたいと存じます。
さよにまた今日の法律的なものの考え方と申しますか、さような点から憲法的な法律総括委任的な規定がたくさん現行の國民医療法にはあつたのでございます。そうして法律をもつて規定しなければなりませんようなことが、政令あるいは省令をもつて規定せられておりましたのが数多いのであります。
私どもといたしましては新しく無医村問題を解消いたしますためには、かような点についても十分な考慮を加えて、過去の失敗をなめないように、しかも國民医療の十分なる普及が期せられまするように、努力いたしたいと思つております。ただ厚生当局としても誠意をもつけれども、國家財政の関係から、これらの点に相当程度の制肘がいつも加えられますることを、はなはだ遺憾に思うのであります。
さいわいにいたしまして、新憲法二十五條の規定等も設けられました関係上、國民医療を担当する医療施設を設けるということは非常に重要な意義をもつものであるということが、私どもの信ずる限りにおきましては、各方面十分に認識が増してきたように考えられます。從いまして從來と異つて公的医療機関というものの成果が十分にあがつていくものと考えておる次第であります。 〔山崎(道)委員長代理退席、委員長着席〕
それから第三の問題といたしましては、結局國民の医療に対する十分なる方法を達し得るということは、それに從事する人達が國民医療制度に対する十分な認識と自覚を以て行くということであろうと存じますが、これが十分な方法が講ぜられておらないのじやないか。殊に國が直接やつておられるような施設においても私共はその感を深くする場合があります。
國立医療機関に働いておる人は、これは開業医と違いまして、何と申しますか、余程犠牲的精神を以ちまして、そうして全体的な國民医療に対する献身的な氣持でやつて呉れなければならんと思うのであります。そのことが実行できませんと、つい先程聞いておつたようないろんな陳情が現われて來るのであろうと思います。
從つて麻藥の害毒を排除しつつ一方医療上学術上必要なものを確保し以て國民医療の完璧を期するためには、國内的にも國際的にも適切且つ強力な施策が講ぜられなければならないことは申すまでもありません。