1949-05-16 第5回国会 参議院 内閣委員会 第12号
○國務大臣(池田勇人君) 私の考えでは、根本的行政改革がありましても、行政機構の改革がありましても、やはり大藏省へ留めて置くことが適当であると考えております、尚大藏大臣は御承知の通りに、一つの大藏省の行政大臣としての立場と、國庫大臣としての二つの立場を持つております。予算の査定等におきましては、國庫大臣という立場から審議いたしておるのであります。
○國務大臣(池田勇人君) 私の考えでは、根本的行政改革がありましても、行政機構の改革がありましても、やはり大藏省へ留めて置くことが適当であると考えております、尚大藏大臣は御承知の通りに、一つの大藏省の行政大臣としての立場と、國庫大臣としての二つの立場を持つております。予算の査定等におきましては、國庫大臣という立場から審議いたしておるのであります。
これはやや政府の会計技術の問題にも関係いたすのでございますが、実際問題といたしましては、一般会計で收入をとるよりも、特別会計でとる方が成績が上るのであります、と申しますのは、特別会計となりますと、厚生大臣が全面的な所管大臣としての責任者となり、國庫大臣たる大藏大臣はやや間接的な立場に立つわけであります。
これは各省各廳の長というような資格における大藏大臣ではないのでありまして、要するに予算を扱つておりまする國庫大臣としての大藏大臣が予算の目節をきめる。目節をきめたものを内閣の方へ通知してやる。内閣はその通知によつて各省各廳に、こういう予算が配付になるということを通知するよけであります。
これは國庫大臣としては不適任であるということで、大体筋はそういう筋になつております。
このようなことは給與の統一をはかるべき國庫大臣がその責任を十分盡さない。その点まつたく無能である。このような二つの点、これが非常にわれわれに対する被害も與え、かつ大臣としてとうていこれ以上仰ぐことはできないということで、職員の職場大会で決議されまして、これを当時の栗栖大臣に手交いたしたわけであります。
只今國庫大臣としての見地からの御説明が今あつたわけでございますが、引続きまして、所管大臣としての関係の点について御説明申上げたいと思うのであります。
その中大藏大臣といたしまして國庫大臣の立場としての大藏大臣がなすべき答弁と、所管大臣としての大藏大臣が答弁をなすべきものの二つがございますので、私は主計局の司計課長といたしまして國庫大臣の立場の御答弁を申上げます。
○長沼証人 大藏省は國庫大臣として、あるいは終戰処理費の予算の配賦をする責任がございますから、國庫大臣としての立場上証明するということは当然のことだと思います。