1948-09-20 第2回国会 参議院 文教委員会 閉会後第1号
○國務大臣(森戸辰男君) これは新聞なんかで発表したのであります。それから向うから交渉に來ればそういうことは話をしております。それから新聞の人が聞きに來ますからその時に発表しております。
○國務大臣(森戸辰男君) これは新聞なんかで発表したのであります。それから向うから交渉に來ればそういうことは話をしております。それから新聞の人が聞きに來ますからその時に発表しております。
○國務大臣(森戸辰男君) よろしうございます。
○國務大臣(森戸辰男君) 長野君の学生と教育についての関心をもたれた御質問につきまして、心からの敬意を表するものであります。 第一点は、このたびの学生ストに対する文相の責任を問われておるのであります。学生ストはまことに遺憾なことでございますが、この蔓延の状態がますます燎原の火のごとく延びていくというお話でございましたが、必ずしもそうではございません。
(拍手) 〔國務大臣森戸辰男君登壇〕
○國務大臣(森戸辰男君) 只今左藤議員のお話しでありまして、若し予算が増加修正されるならば、殊に育英会、生徒援護会、或いは私学の育成その他の、そういう線に沿うてこれを増額を活用するという意図或いは熱意がないかというお話しでありますが、誠に賛成でございまして、授業料の問題に表示された問題の解決の大きな方向は、むしろそこにあるのではないかとすら存じておりまするので、本委員会の御支持の下に、かような方向に
○國務大臣(森戸辰男君) それ程問題を單純ではないのです。学生の政治行動について、学内において政治的な行動もできるけれども、それには限界がある。こういうことであります。限界の下ではできるけれども、無制限ではない。こういうことであります。これは非常に違うのであります。絶対に政治行動が、何でもできると私は申しておるのではないのであります。
(拍手) 〔國務大臣森戸辰男君登壇〕
○國務大臣(森戸辰男君) 早川君の御質問になりました南紀州の震災については、まことに同情にたえないのであります。学校におきましても被害がございまして、その報告はございましたけれども、未だ詳細な事情がわかりませんので、早速再調査を命じておりますから、不日正確な被害の状況と復旧の方途がわかると思つております。
○國務大臣(森戸辰男君) 第一の御質問で、学生の一つの要望が文教予算が少いので、そのことがいろいろ影響があるので、それに対して不満足であるということでありまして、これで一体文部大臣は甚だ、これだけしか取れなくて無能じやないかというようなお叱りを被むつたのでありますが、この点或る面から見れば誠にその通りでありまするし、他面から見れば、なかなかこれだけよくやれたとも考える点があるのであります。
○國務大臣(森戸辰男君) 簡單にお答えいたします。 第一に、文部省は何ら欠点がないかということになりますと、これは人間のやつておることでありますから、いろいろ足らないところもあると思います。足らないところは反省をして十分補つて行きたいと思います。
○國務大臣(森戸辰男君) 詳しいことは、後刻関係当局からお答えいたしますが、大体におきまして、私共は、学生には参考書並びに研究所の資材が十分に渡ることを望んでおるのでございますけれども、御承知のような日本の今日の経済状況でありまして、十分を期し得ない点もあると思うのであります。
○國務大臣(森戸辰男君) 岩間委員の御質問にお答えいたします。御趣意のように、本委員会法の目指すところは教育の民主化、殊に地方分権を目指しまして、地方の人々の教育意思が政治の上に、殊に教育行政の上に十分に反映することを目標といたしておりますので、これについては民主主義の國家の國民としては誰人も異議ないところと思うのであります。
○國務大臣(森戸辰男君) いずれも非常に重大な問題に触れておるのでありますが、第一点は、教育委員会と一般行政の関係でございます。教育委員会は地方における教育の行政を掌どることになる、その限りにおきまして、一般行政から教育行政が独立するということになつたのであります。この点につきましては、こういう形が地方自治でうまく行くであろうかという御懸念りあるのは尤もなことであると存じます。
○國務大臣(森戸辰男君) これは大体一番問題となりますのは、大学と私立学校であります。私共はこの教育委員会法案ができますと同時に、私立学校に対する法案も作り、又大学に対する扱いも決めるようにしたいと思つて、さような努力をいたしたのでありますが、遺憾ながらこれはできませんでした。大学については名立大学も含めて委員会法の適用は受けないのであります。
〔國務大臣森戸辰男君登壇〕
○國務大臣(森戸辰男君) 角田君の御質問にお答えいたします。 最近学生の犯罪が殖えたということは、新聞で私ども存じております。兇暴性のある集團的の犯罪が著しく目についたのでありますが、これは学生の多数ではございません。しかもこの傾向は、必ずしも殖えてはおらないのであります。大部分の学生は、今日非常な生活の窮乏にもかかわらず、涙ぐましい姿で勉強をいたしておることを御承知願いたいと思います。
○國務大臣(森戸辰男君) 只今本院の御採択になりました教育勅語等の失効確認に関する決議に対し、私は、文教の責任者として深甚の敬意と賛意を表すると共に、一言所見を申述べたいのでございます。 敗戰後の新日本は、國民教育の指導理念として、民主主義と平和主義とを高く掲げましたが、それと共に教育勅語その他の詔勅に対しましても、教育上の指導原理たる性格を否定したのであります。
〔國務大臣森戸辰男君登壇〕
○國務大臣(森戸辰男君) ただいま本院の御採択になりました教育勅語等排除に関する決議に対し、私は文教の責任者として深甚の敬意と賛意を表するとともに、一言所見を申し述べたいと思います。 敗戰後の日本は、國民教育の指導理念として民主主義と平和主義とを高く揚げましたが、同時に、これと矛盾せる教育勅語その他の詔勅に対しましては、教育上の指導原理たる性格を否定してきたのであります。
〔國務大臣森戸辰男君登壇〕
○國務大臣(森戸辰男君) 私学の熱心な御希望に添い得なかつたことは、極めて遺憾でございますけれども、実は教育委員会法並びに大学の問題、私学の問題というものは、実は非常に重要な問題で、一生懸命にやつておつたのでございます。教育委員会法にいたしましても、実は一年掛かりで、一生懸命やりまして、関係方面等の御意見等も実はお聞きして、やつと間に合つたような事情であります。
○國務大臣(森戸辰男君) 本法案において定められました教育委員会は、大体公立の諸学校を対象といたしております。大学は直接その対象になつておりません。と同時に立法の方向といたしましては、私学もその直接の対象となるのではなく、これは私立学校法或いはそれに類似した法制を以て、私立学校を如何に取扱うべきであるかということが定められるのであります。
○國務大臣(森戸辰男君) 私立学校の問題についての私学の関係の総連合等で、御案ができつつあることを只今拜聽いたした次第であります。
○國務大臣(森戸辰男君) 学校教育法及び義務教育費國庫負担法の一部を改正する法律案について提案理由を大略御質明いたします。 第一條は学校教育法の一部改正であります。先ず「大学設置委員会」を「大学設置審議会」に改めましたのは、國家行政組織法の施行に伴いまして、「委員会」なる名称は会議制の行政機関を意味することになり、諮問的又は調査的なものは審議会又は協議会等と呼ばれることになつたからであります。
○國務大臣(森戸辰男君) 教科書の発行に関する臨時措置法案について御説明申上げます。 文部省におきましては、本年一月以來教科用図書委員会を設けて教科書制度の民主化の方途を種々研究して参りましたが、その具体的第一歩として今年より教科書の檢定を実施することになつたことはすでに御存知のことであります。
○國務大臣(森戸辰男君) お答え申上げます。法案の提出につきましては運営委員会のお話は承つておりました。私共最善の努力をいたしまして、その期日に間に合うように努めておつたのでありますけれども、いろいろな事情でその期日に提出ができない事態にあつたのであります。この点については甚だ遺憾に存じております。
○國務大臣(森戸辰男君) 藤田君の御質問にお答えいたします。六・三制の予算について不十分な点があることは、先ほど御指摘になつた通りでありますが、われわれはあらゆる努力をして、この範囲でできるだけのことをいたしまするし、さらに場合によりましては財源を見出して、これが完遂を期するという方向に努力いたしたいと思つております。詳細については、大藏大臣が予算について御説明になつた通りであります。(拍手)
○國務大臣(森戸辰男君) 井出君の御質問にお答えいたします。井出君の御質問は、公共事業費の中における六・三制の費用に関する問題でありまして、日本再建の基本的な政策の一つとしての教育刷新がいかに進行しておるかということは、内外のきわめて関心をもつておる質問でありまして、この点に触れた御質問と存じておるのであります。
〔國務大臣森戸辰男君登壇〕
○國務大臣(森戸辰男君) 今の質問でありますが、これは見解の相違でございまして、私文政当局といたしましては、文政の重要性を認めるというところから、他面この弾力性というところに重点を置いて、大綱はこれを各党にお諮りするということを認めておるのでありまして、そういうような意味で大綱をお諮り願うということは、私は今日予算の決定を急いでおる事態におきましては、細目の点、微細の計数的な問題を整理するのに時を要
○國務大臣(森戸辰男君) 公共事業費という大綱と言いますか、枠が決つておるのでありまして、この枠の中に六・三制、新制中学の費用も入つておるのであります。枠の中では、実際の事情等を考えまして、或る程度弾力性を持つて考慮すべき余地が残されておるのであります。まだこの数字をはつきり申す段階には達していないのであります。
○國務大臣(森戸辰男君) 野本君の質問にお答えします。 日本再建のために政治並びに経済の改革が必要であるとともに、それに伴う基礎的なものとして教育の刷新が徹底しなければ、政治的、経済的な改革もその目的を達することはできないという御趣意には、まことに同感でございます。
○國務大臣(森戸辰男君) 六・三制、殊に新制中學の問題につきましては、財政の上からも、教育の上からも、いろいろ問題になる點もあるかと思うのであります。大きな點から申しますれば、新らしい日本建設の基本的な政策として教育刷新が取上げられております。その中樞が六・三制であることは説明を申上げるまでもないことであります。
(拍手) 〔國務大臣森戸辰男君登壇〕
○國務大臣(森戸辰男君) 明禮君の御質問にお答えいたします。 第一点は、文部省の通逹が一月二十四日に発せられて、新学期までに朝鮮人学校の問題を処理せよということは、あまり期間が短か過ぎたではないかという御質問でありますが、この点問題の重要性に鑑みますれば、もう少し長い期間があつた方がよかつたということは、確かであります。
○國務大臣(森戸辰男君) 朝鮮人の學校問題で、非常に大きな問題の起りましたことは、誠に遺憾に存じておるのでありますが、實は朝鮮人の子弟の教育が終戰後直ちに私共文部當局といたしましては、強い關心を持つておつたのであります。
○國務大臣(森戸辰男君) お答えいたします。朝鮮人の騒擾事件が、教育と学校というきわめて平和な問題から発端したということは、まことに遺憾なことでございます。
〔國務大臣森戸辰男君登壇〕
○國務大臣(森戸辰男君) 御質問にお答えいたします。六・三制豫算の残額につきましては、繰返し當委員會でも御質問になつたわけでありまして、これは昨年夏以來私共努力をして來たのでありますが、思うように參りませんで、本年度の追加豫算に入りませんでした。
○國務大臣(森戸辰男君) お答えいたします。
○國務大臣(森戸辰男君) その點につきましては申し遅れましたが、誠に御尤もなことでございまして、新らしい教育制度におきましては官立の學校と並んで私立の學校が日本の教育に大きな貢献をなすことを期待いたしておりまするし、又このような意味で官私の區別をつけないという建前になつておるのでございます。