1948-07-05 第2回国会 参議院 財政及び金融委員会 第51号
○國務大臣(加藤勘十君) 今の中西君の御質問は私にはよく意味が取れませんが、團体交渉は團体交渉として進行しておるのでありますから、三千七古九十一円の問題は今大藏大臣がお答えした通り、予算措置としていつでもこれが支拂い得る状態に置くためには、法律を制定しなければ支拂い得ないわけでありますから、そういう意味において本案が提出されたものでありまして、團体交渉は團体交渉として別個に進められつつあるのであります
○國務大臣(加藤勘十君) 今の中西君の御質問は私にはよく意味が取れませんが、團体交渉は團体交渉として進行しておるのでありますから、三千七古九十一円の問題は今大藏大臣がお答えした通り、予算措置としていつでもこれが支拂い得る状態に置くためには、法律を制定しなければ支拂い得ないわけでありますから、そういう意味において本案が提出されたものでありまして、團体交渉は團体交渉として別個に進められつつあるのであります
○國務大臣(加藤勘十君) もうすでに三千七百円ベースが予算編成の一標準として選ばれたものであるということは、私はしばしばいろいろな機会に申上げて來ております。その点については今お尋ねの通りであります。社会党が賃金問題について発表しておることも今御説の通りでありまして、これは社会党の方針としては正に違いありません。
○國務大臣(加藤勘十君) 予算編成に際して、将來に向つて確信のないことになぜ承認を與えたか、こういう御質問の第一の趣旨でありましたが、この点に対しましては、しばしば委員会等においても答えておりまする通り、予算編成が行われ、閣議において審議が行われました当時においては、その給與算出の基礎において妥当性をもち、合理性あるがゆえに、これを承認したのであります。
○國務大臣(加藤勘十君) 私の見解としましては、政府が予算編成の標準として採つた三千七百九十一円の算出の方式は妥当性を持つている、從つて予算そのものについては、その妥当性を認めるのでありますが、その妥当性のある中における数字の問題については、今言う通り推定と具体的事実が統計の面に現われた場合と違つたならば、推定よりは具体的数字を尊重するということは当然のことであります。
○國務大臣(加藤勘十君) 只今の中西君の御質問でありますが、私は昨日も組合側との團体交渉の席に出ました。今申上げましたと同じように政府が予算編成の標準として採つた三千七百九十一圓というものの算出は、三月までの全國工業平均賃金を基準として四、五月というものを推定した数字に基いたものである。
○國務大臣(加藤勘十君) よろしうございます。
〔國務大臣加藤勘十君登壇〕 〔発言をる者多し〕
○國務大臣(加藤勘十君)(続) この給與を実質的に保持するかという点でありまして、これがためには、現在組合側と國体交渉が継続されております。三千七百円べースは、二十三年度予算編成の標準として、この前二千九百二十円問題を決定するときの算出の方式をそのまま採用しました。 〔発言する者多し〕
○國務大臣(加藤勘十君) ただいま申しましたる通り、予算編成の標準としてとつた算出方式に基く三千七百九十一円の問題、政府としては、当然これが妥当性を信ずる限り保持すべきではありますが、しかしながら御承知のように、今日いかにだれが努力しても、日本の経済のインフレーシヨンの進行状況を完全に食い止めるということはできない。
○國務大臣(加藤勘十君)(続) 最初のうち、私は席にいませんでしたから、一番初めにどのようなことを御質問なさつたか知りませんが、大体国鉄の問題に関しまして、労働大臣としても、運輸大臣が今御答弁申し上げたことが政府の方針である。こうお答えしておきます。(拍手) 〔國務大臣芦田均君登壇〕
○國務大臣(加藤勘十君) 明確に労働行政の範囲に関する御質問でありますれば、私の所管に関する限り明確にお答えいたすのでございますが、ただいまは主として運輸大臣に対する御質問であつたと思いますから、私は‥‥。 〔発言する者多し〕
〔國務大臣加藤勘十君登壇〕
○國務大臣(加藤勘十君) 只今山田さんからの御質問でありましたが、四十九條第二項の点と、労働基準法による監督権の問題との関連性のことでありまするが、成る程基準法に基く監督官の活動は、十分な監督権を持ち、場合によれば司法権を持つておるわけであります。
○國務大臣(加藤勘十君) 只今堀さんからお尋ねでございましたが、この点につきましては提案理由の説明の中にも、又御質問にお答えいたしまする場合にも、しばしばはつきりと申上げます通り、本來職業紹介事業というものは、飽くまでもその沿革的に見ましても、廣く言えば産業界への労働者の奉仕ということが基本的な観念でありまして、こういう点から長い封建的な習慣としまして、中間搾取の機関があつた、その中間搾取の機関を除
○國務大臣(加藤勘十君) その点につきましては、過日もお答えいたしたと思いまするが、そういう職業紹介の事業に、監督権が伴わないからどうこうというようなことのないように、労働大臣としては努力をいたしまするし、職業紹介事業の沿革に鑑みましても、私は今申しまするように、そういう仕事を好む人が何というても主として参加すると思うのであります。これは沿革を見れば明瞭たと思います。
○國務大臣(加藤勘十君) ちよつとそれに関連しまして、私からも実はこの点は、御承知のように労災保險は非常に迅速を第一とするわけでありまして、先般新聞でも御承知下さつたように、宇都宮の大谷石材の即死のごときは、その日にすぐ現金を持つて見舞に行つておる、見舞というよりも保險金を交付しておる。
○國務大臣(加藤勘十君) 御承知のように、労災保險はもう純粹に業務上の災害にだけ適用さるるものでありまして、健康保險はこの点については範囲が違うのでありまして、この両者の間の重複関係はないのであります。
○國務大臣(加藤勘十君) それはできます。
○國務大臣(加藤勘十君) それは勿論政府としましては、三千七百九十一円という名目賃金が單なる名目賃金に終らないように、実質給與としてこれが裏付けられるような物資の配給を確保する、こういう建前に立つておるわけであります。
○國務大臣(加藤勘十君) 賃金改訂が物價の改訂と伴いまして、六月から改訂されるわけではありますけれども、從つて六月以降の物資の配給において、その裏付けとなるものを確保して行く、こういうことでございます。
○國務大臣(加藤勘十君) ただいま御質問になりました、小千谷における理研会社の労働組合の問題につきまして、労働組合の健全なる発展が日本民主化の大前提である、こういう点においては、もとより清澤君と同意見でありまして、事実もし、お示しになりましたような、組合を御用組合化する方向に向けておられるとするならば、健全なる労働組合の発展を希う立場から、きわめて遺憾の意を表せざるを得ないのであります。
〔國務大臣加藤勘十君登壇〕
○國務大臣(加藤勘十君) 若しそういう事実がございますれば、事実をお示し願いますれば、直ちに禁止することにいたします。原則としても、又できるだけ実情調査をいたしまして、そういうことのないように努めておりまするし、若し事実がありますれば直ちに止めさせることになつておりまして、これは調達廳とも密接な連繋の下にやつておるわけでございますから、どうぞ事実を一つお示し願えれば非常に幸いだと思います。
○國務大臣(加藤勘十君) 六十四條の違反によつて処罰された件数はまだございません。
○國務大臣(加藤勘十君) 職業安定法の一部を改正する法律案を審議せられるに当りまして、本法律案の提案理由を御説明申上げます。 先に第一回國会において通過を見て、昨年十二月一日から施行されております職業安定法の重要な規定の一つに、労働者供給事業の禁止があります。
○國務大臣(加藤勘十君) 只今議題となりました労働者災害補償保險法の一部を改正する法律案の提出理由について説明いたします。
○國務大臣(加藤勘十君) ただいま外資導入について御質問になりましたが、御趣旨は外資の導入の点にあらずして、外資導入を前にして、現在の労働者の状態に対する対策はどうか、こういう点にあつたと思うのであります。御趣旨によりますれば、外費導入を前にして、労働者の思想が混乱し、労働爭議か頻発し 労働者が日本経済の破壊に向つてきつつあるが、こういう状態でどうするか、こういう点にあつたと存じます。
〔國務大臣加藤勘十君登壇〕
〔國務大臣加藤勘十君登壇〕
○國務大臣(加藤勘十君) 只今の栗山さん御質問の中、私の所管に関する部分としましては、第一に赤字を賃金の犠牲に轉嫁することはいけない、又赤字は、賃金の引上げが赤字の原因となつているのか、更に賃金の引上げが赤字の原因となつているという政府の議論は、今もそういうふうに思つているのか、こういう点にあつたと思うのであります。
〔國務大臣加藤勘十君登壇〕
○國務大臣(加藤勘十君) ただいま藤田君の御質問のうちで、もし私に関係ありとすれば、三千七百円賃金ベースが維持できるかどうかという点でありますが、この点につきましては、ただいま安定本部長官よりお答えいたしました通りでありますから、御了承願います。(「違う違う」と呼ぶ者あり)
○國務大臣(加藤勘十君) 只今の中西君の私に対する御質問は、第一点が三千七百円ベースは政府の資料によれば妥当性がある、こう言つておるが、実際には政府の資料によつても千八百円ベースよりも二十六%切り下げになつておると思うが、どう思うか、こういう点にあつたと思います。第二の点は、三千七百円ベースを決定するのに、全然官公廳労働組合の諸君と話合いをしていない。
(「冗談じやないよ、水谷さん、おかしいよ」と呼ぶ者あり) 〔國務大臣加藤勘十君登壇〕
〔國務大臣加藤勘十君登壇〕
加藤労働大臣の個人の御所見ではなくして、政府の統一ある御説明をお願いいたしたいのであります(拍手) 〔國務大臣加藤勘十君登壇〕
○國務大臣(加藤勘十君) ただいま倉石君から、私が個人の見解を述べたと言われましたが、私は労働大臣としての責任において申し上げたのであります。(拍手) ————◇—————
[國務大臣加藤勘十君登壇]
○國務大臣(加藤勘十君) 林君の御質問は、三千七百円べースがはたして維持できるかどうか、こういう御質問でありましたが、一昨日のこの議場においてお答えいたしましたる通り、現在の政府がもち得る数字的根拠によりますれば、それは一應の妥当性、合理性をもつておるということについては、変りないのであります。(拍手) [政府委員大島義晴君登壇]
〔國務大臣加藤勘十君登壇〕
○國務大臣(加藤勘十君) ただいま尋ねになりました点において、私の所管にかかりまする賃金安定策に対する私の所信をお答え申し上げます。
○國務大臣(加藤勘十君) その点はですね、一昨日も申上げました通り、簡明率直に協定された條項が、そのまま法文化されることが最も望ましいことでありますが、それにも拘わらず、こういういろいろ協定外の言葉が法文の上に記入されるに至つたということについての事情は、十分御了承のことと存じますが、今私共としてはこれを取除くという、そういう考えは持つておりません。
○國務大臣(加藤勘十君) その点は、私もそのようにこの法律に関する限りの問題であると考えております。