1948-02-06 第2回国会 参議院 通信委員会 第4号
○國務大臣(三木武夫君) 通信料金の値上げをいたしますような場合の前提には、できるだけ増收、經費の節約等も圖つて、そうしてどうにもならない點は通信料金の値上げをして行かなければならない。
○國務大臣(三木武夫君) 通信料金の値上げをいたしますような場合の前提には、できるだけ増收、經費の節約等も圖つて、そうしてどうにもならない點は通信料金の値上げをして行かなければならない。
○國務大臣(三木武夫君) 官業の値上げが全然物價に影響がないとは考えられないのであります。心理的な影響もあると思います。併しながらこれは今日の物價體系を改訂する、せなければならんということに必要は要素にはならない。そんなに決定的な打撃を新物價體系に與えない。これくらいの値上げというものは今日の物價體系はそれだけの彈力性を持つておる。これで今までの物價體系を改訂する必要はない。
○國務大臣(三木武夫君) これはできるだけ政府も豫算案を早く國會に提出をいたしたい所存でありますが、編成替えをいたして多少の時間が掛かりますので、議會の御審議の模樣によつては、二月の十五日實施の豫定が遲れる場合もある、こういう豫想を持つております。
○國務大臣(三木武夫君) 岡元君の私に対する御質問は、軍事郵便貯金通帳の引上げの問題と、軍事郵便貯金の今後の拂戻についての御質問であつたと思います。御指摘のごとく軍事郵便貯金通帳は一千円を拂戻しいたしました後は、これを引上げておるのであります。その理由は御承知のごとく、戰時中の混乱した事態から、現在の軍事郵便貯金の約半数は原簿に登記されてないものがあるのであります。
○國務大臣(三木武夫君) 只今ここに議題となりました簡易生命保險法等の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申上げます。 この法律案は、最近の経済事情に鑑み簡易生命保險の保險金額及び郵便年金の年金額についてそれぞれその最高制限額を引上げるとともに、あらたに最低制限額を設けようとするものであります。
○國務大臣(三木武夫君) 油井委員からも御質問がございましたし、念のために締括りをつけて置きたいと思いますが、特定局制度撤廃というものは、普通局と同じにせよということならば、現在逓信者は撤廃する意思を持つておりません。今直ちに普通局と一緒にせよということを意味するならば、これは撤廃はする意思がないというよりはできませんとお答えをするより他にありません。
○國務大臣(三木武夫君) 御承知のように、全逓が單一組合として、特定局制度撤廃ということを前から主張いたしておりますから、自然組合員としては……、ここにいろいろ御意見があると思うのですが、組合員としたならば、公な声、議会に出したり、いろいろ言うときには、やはり制度撤廃ということに自然なつて來ると思うのであります。
○國務大臣(三木武夫君) 先般も申上げたかと思いますが、とにかく四月の料金値上の基準は、今の物件費から言えば昨年の九月、人件費から申しますれば千二百円ベースの上に立つて今日の料金が決められているわけでありまして、從つていろいろ経営の合理化等もこれはいたさなければならん義務を私達は負うておると思うのでありますが、どういたしましても、これだけ基準が違つて参りますと、経営の合理化等によつては、補い得る赤字
○國務大臣(三木武夫君) お答えいたします。最初の電話の問題でありますが、御承知のように建設勘定、殊にこの電話の架設につきましては、從來一般公債によつて電話をいたしておつたわけでありますが、今日の財政状態からして一般公債の發行が制限を受けまする關係上、何か遞信省としてこの際方法を考えて行かないならば、電話の復舊増設ということが思うように行かないという事態に立到つたのであります。
○國務大臣(三木武夫君) 先ほど綱島君からお話の、安全通信と称して行われております通信の停滯について、これを御報告申し上げたいと思います。 ただいま、世田谷局、目黒局等において、安全通信の名のもとに、平常の通信状態より非常に能率の低い状態に陷りました結果、十二日の午後四時に、世田谷局においては電報が百五十通停滯いたし、また目黒局においては五十八通の停滯をいたしておるのであります。
〔國務大臣三木武夫君登壇〕
○國務大臣(三木武夫君) 今のお話でありますが、できれば郵務の方は郵務の方でバランスが合うように持つて行くことが理想だと思います。併しこの立直つておる途上においてはなかなか一つ一つの部門でバランスが合つて行くということは困難だと思います。やはり、通信會計全體として見て行くより外はない。
○國務大臣(三木武夫君) それは獨立採算制……この給與の問題は政府全般の問題になつておりますから、政府全般の問題として考えておるわけで、特に通信特別會計の中でどうという考え方でなくして、政府全體の問題としていろいろな場合を考えて檢討を加えておる次第であります。
○國務大臣(三木武夫君) 板谷君の御質問中、逓信省関係の問題にお答えをいたします。御質問の要旨は、通信会計の赤字をどう処理するかという点にあつたと存じますが、板谷議員も御指摘になりましたごとく、本年度の通信会計の赤字は、若し繰入金がないといたしますならば四十三億円になるわけであります。これが今回一般会計からの繰入れ二十五億円を差引きましても十八億六千二百万円の赤字が出るわけであります。
○國務大臣(三木武夫君) 先般來東京中央郵便局を中心として爭議が発生しために通信機関が非常な混乱状態になつて、國民に御迷惑をかけておりますので、委員会の御要求もあり、この機会に大体の今日までの経過を御報告申上げたいと思います。
○國務大臣(三木武夫君) 最初の御質問は、千五百円の、そういう先方の申入れに対して、千円くらいなら出せるということは、却つて先方を刺戟したのではないかというお話でありますがそのときのお話も、千五百円を何らかの手で出せないだろうか、共済組合の金はないだろうか、いろいろ非公式にこの際に千五百円程度の金はないだろうかというお話であつたので、正式に調停案とか、或いは勧告案というような形でおいでになつたわけではないのでありますが
○國務大臣(三木武夫君) 一方において各位の御協力を得たいと思うのですが、一般に今日の給與体系の上で、特に通信從業員が給與が惡いとは考えられませんのですが、尢もいろいろ年齢が若い点、或いはああいう責任ある仕事を若い者がやつておるわけであります。そういう点でいろいろ給與の点におきましても今後改善をして行かなければならん点が多々あると思うのであります。
○國務大臣(三木武夫君)(続) 一面におきましては、逓信從業員の生活の環境が今日非常に困難な状態にあるということは、これを率直に認め、そうしてこの從業員の生活を改善するためには、われわれが今後あらゆる努力をいたさなければならぬし、そういう総合的な政策については、政府も近くこれを発表する機会があることと存じます。
○國務大臣(三木武夫君) 倉石君の御質問にお答えをいたします。倉石君の御質問中に、事実に相違しておる点が、ございましたので、訂正をいたします。 一つは、今問題の起つておるのは中央郵便局でありまして、冒頭に倉石君の御指摘になつた中央電信局は…… 〔「懲罰々々」と呼び、その他の発言する者多し〕
○國務大臣(三木武夫君) これは非常に困難な問題でありまして、外の方は御承知のように多少お役に立つておるような形で、拂戻しができておるところもあつて非常にお氣の毒だと思うのですが、今私がここで相当お約束申上げることは至つて……。形として満洲國の貯金になつておるということで非常に困難でありますが、何らかの形で最善の努力をいたして見ましようという程度にお答を申上げて置きます。
○國務大臣(三木武夫君) よくお話の趣旨は分りました。先程申しましたようにできるだけこういう犠牲者に対して適当な処置が取れます方法を考慮いたしたいと考えております。
○國務大臣(三木武夫君) この機会に、先般の台風による通信機関の被害状態と、その後の復旧状態を御報告申上げたいと存じます。 通信機関のうち最も被害の多かったのは、電信電話の施設であります。我が國電気通信綱の根幹を成しておりますケーブルは、西は東京より大月、甲府、松本、名古屋を経て関西方面に通ずる國際ルート、これを俗に中仙道ルートと申しております。
〔國務大臣三木武夫君登壇〕