1949-05-07 第5回国会 参議院 農林委員会 第13号
それは数字で申上げるといいと思うのですが、要するに昨年の十一月から今年の十月までの間に、國内供給力が幾らあるか、それから國内の需要量が幾らあるか、そうするとそこにどうしても足りない数字が出て來るわけです。それが主なものである、それは結局アメリカの方から申しますれば、一九四九年の輸入食糧、それがこの六月までに入るのです。
それは数字で申上げるといいと思うのですが、要するに昨年の十一月から今年の十月までの間に、國内供給力が幾らあるか、それから國内の需要量が幾らあるか、そうするとそこにどうしても足りない数字が出て來るわけです。それが主なものである、それは結局アメリカの方から申しますれば、一九四九年の輸入食糧、それがこの六月までに入るのです。
しかしセメントにつきましては、相当の部分が進駐軍関係に配当されておりましたが、この関係の工事がある程度減れば、國内供給力が相当ふえる。從つて生産産業部門の配当も去年よりは好轉するというふうに考えております。まだ具体的には決定しておりません。
木材につきましては本年度國内供給力が四千三百二十七万石のうち、陸運部門といたしましては二百六十五万石でございまして、これも若干國鉄の需要に対しまして下まわつておるのでございまするが、先ほどお話のありました貨車四千輛の車輛用材等につきましては、先般特に特配を安本といたしましてもいたしたような次第でございます。
かくて今後十月に至るまでの四ヶ月間の食糧の見透しは、全く文字通りの危機であると感ずるのでありますが、政府は食糧の確保があらゆる施策の根本であることを率直に認め、今後決定いたしました緊急対策を断行する外、國内供給力の増加と輸入の懇請に全力を盡して、最低基準量の確保に努力する方針であります。
しかもまた期待されました麦類及び馬鈴薯の生産も、天候不良その他の事情のため、必ずしも芳ばしくない模様でありまして、國内供給力の点で、当初の予定とは少なからぬ狂いが生じておるのであります。他方輸入食糧は、連合軍最高司令部の絶大なる援助にもかかわらず、諸般の事情のため、わが國不足量の全部を賄うことは、とうてい不可能と考えられておるのであります。