1948-12-12 第4回国会 参議院 予算委員会 第8号
つまり第一にはこの予算の歳出面におきまして、災害復旧費及び國債費等を除きまして、残りの大部分、六百十九億というようなものは、それが殆んどすべてインフレのために生じた歳出でありまして、インフレが國の財政を不健全にし、歳出を膨脹さした姿を如実に現わしておると言つてよいのではないかと思うのであります。
つまり第一にはこの予算の歳出面におきまして、災害復旧費及び國債費等を除きまして、残りの大部分、六百十九億というようなものは、それが殆んどすべてインフレのために生じた歳出でありまして、インフレが國の財政を不健全にし、歳出を膨脹さした姿を如実に現わしておると言つてよいのではないかと思うのであります。
以上四つの観点に立ちまして、いかにしても削除することのできないところの九項目、すなわち地方警察國庫負担金、小学教育費國庫負担金、小学校教員給與費補助、中学教育費國庫負担金、中学教員給與費補助、公共事業費、六・三制費、災害復旧費、年金及び恩給その他國債費等の九項目を除いて、歳出を一律に二割天引を行いまして、政府はこの実行予算を編成して、これを実行に移すべしという結論に達したのであります。
そのうち特に歳出の節約の公算の多いものは、ただいま予算に計上しておりますところの生活保護費の不用額、まだ予備金が三億四千万円余残つておるのでありますが、この際全部これを返上するという措置、また國債費等においても相当の不用額が出るじやないかということを考えております。