1995-03-08 第132回国会 参議院 予算委員会 第10号
これは年として私の研究所の若い人たちが農村を歩き回って集めた数字でございますが、一番上の、圃場区画が十アール、一反歩の場合、十アール当たり労働時間がどれぐらいかかるかというと百七十時間かかるというんです。 これは主として昭和三十年前後のころの実態でありまして、現在はやや少なくなっているかと思いますけれども、大して変わってはいない。
これは年として私の研究所の若い人たちが農村を歩き回って集めた数字でございますが、一番上の、圃場区画が十アール、一反歩の場合、十アール当たり労働時間がどれぐらいかかるかというと百七十時間かかるというんです。 これは主として昭和三十年前後のころの実態でありまして、現在はやや少なくなっているかと思いますけれども、大して変わってはいない。
そこで、肝心の稲作ですが、平野部に約二百万ヘクタールの水田がありますから、これに圃場区画の拡大など高水準の基盤整備を施行し、男子一人の肉体労働、女子半人分の頭脳労働が主体となってこなすくらいの三十ヘクタール標準の家族経営を一般化すれば堂々と自由化に対抗し得る稲作が実現できるのであります。
土地改良事業は、基本的に圃場区画の大型化、用排水施設・農道の整備、農用地の開発、土壌の改良など農業経営の基盤となる土地、水資源の整備をさらに進めて敵地適産の産地形成と農家所得の増大、農作業労働時間の短縮、水管理の合理化等を図るものであり、その時代に対応させて我が国の農耕民族的社会秩序と国土保全、治山治水の発展にも大きく寄与してきたと高く評価しているところでございます。
中山間地帯におきましても条件の厳しさはあるわけでございますが、しかし現在の社会的、経済的条件のもとで生産性の高い農業を展開しようとすれば基盤整備は必要なわけでございまして、私どもはそのような地域につきましては、例えば圃場区画についても画一的に三十アールという区画を求めるものではなく、地域の条件によっては二十アールでもそれは認める。
○政府委員(佐竹五六君) 私ども水田の場合に、整備済みの水田というふうに言う場合の条件といたしましては、圃場区画が三十アールになっていることと同時に、冬期の地下水の水位を七十センチ以下に下げる、ということは当然裏作ができるということでございまして、そのように整備することに要する費用を前提といたしまして、今の土地改良長期計画を積み上げているわけでございます。
これはグリーン・チョッピング・ハーベスターという一種の中型の収穫機械を中心にした一つのモデル地区事業でございまして、グリーン・チョッピング・ハーベスターに伴走車をつけてコンテナも加えました、一地区で圃場区画で二千万近いものになるわけでございますが、これで試算をいたしますと、現在の収穫時間、七十八時間と先ほど申し上げましたが、これが大体五分の一近くになるという試算もございまして、こうなりますと全体として
そこで、問題はどうやって生産性向上に結びつけていくかということでございますが、一つは、特に排水不良地域とか圃場区画の小さい地域においては顕著だろうと思いますけれども、やはり現在の経営単位を前提にしておいても労働力の節減効果は私は顕著明白に出てくると思います。しかし、もちろんそれだけでは十分ではないわけでございます。
一方、構造政策の進展と申しますか、要するに大型機械の導入によるいわゆる労働生産性の向上ということを農業基本法制定以来標榜いたしまして、従来の区画整理事業や小規模の用排水事業等を統合いたしまして圃場整備事業という包括的な制度をつくりまして、地域の自然状態に応じて用排水の分離と理想的な圃場区画をつくるという事業に三十六年以降着手いたしまして進めてきているわけでございます。
なお、事業の単価等につきましては、例えば現在で言うならば、水田の圃場整備で言うならば、地下水位七十センチにまで下げろとか、圃場区画を三反というふうな標準的な実績の単価をとってはじいておりますので、そういう点では毎年の減価はやむを得ないと思いますけれども、今後大幅なインフレがない限りそんなに大きな違いにはなってこないだろうと思っております。
それから補助率につきましても、実はこれは補助率と圃場区画の問題をリンケージしてとっているわけでございますが、一般地域については、原則が三十アールの圃場区画ということでございますが、こういう傾斜地域については、実は二十アールの圃場区画を基準にするということをやっているわけでございます。 これからどうしても中山間部の圃場整備がかなり大きなウエートを持つてくると思います。
今御指摘の問題は、そういう土壌の問題というよりは、むしろ圃場の物理的な形態という意味でおっしゃったのだろうと思いますが、確かに機械化を前提としましたいわば大圃場区画整備というものを始めました初期の段階におきましては、できるだけその圃場の大規模化と均平化を図りました結果、せっかくの表土が失われてしまうというふうなことで、一時的にはむしろ生産力が減退をするという傾向があったということは事実でございます。
そういう意味で実は一昨年局長通達を出しておりますが、例えば地下水の問題とかあるいは圃場区画の話とか、そういった問題につきまして地域の自然的・経済的条件に応じて地元の技術者の創意も生かした技術基準の弾力化ということを標傍しておりまして、このための努力を今後続けてまいりたいと思っているわけでございます。
それから圃場の汎用化の問題につきましては、稲作転換対策の推進ということも考慮しつつ、また用排水が分離された圃場区画の実現ということが結局土地の利用効率を高めていくし、作目の選択を自由化していくという本質に着目いたしまして、これを第三次の土地改良長期計画では大体七〇%の整備水準まで高めていきたいということで織り込んでいるわけでございます。
この点につきましても、私どもは事業単価を抑制する、自然、社会条件に応じた現実的な地下水位の問題とか圃場区画の問題ということを取り上げていく必要があると思います。 三番目は、たまたま宮城の御指摘がございましたが、実は圃場整備水準は県によってかなりまちまちでございます。また、低い県におきましても、その理由が非常に違っているという事情がございます。
私は、特に圃場区画の問題、それから地下水位の問題等については、やはり御指摘のように施行基準というものの弾力化、それによる経済的、効率的実施ということは重要な課題と思っておりますので、これからもさらにきめ細かく指導を図ってまいりたいと思っております。 二番目は、負担能力の問題でございます。
これはいいかどうかは別にしまして、機械が大型化されてきている、それから圃場区画も広い区画が要求されるということから、必ずしも地元の御要望とは無関係でないということが実はあるようです。 ただ、いま御指摘の幸水園の経営者が新聞に投書しておりました。
と言いますのは、やはり相当な圃場区画が大きくないとこの機械が使えないとか、あるいはしたがって地域が限定されてしまう、あるいは畝幅等が普通の栽培の場合よりかなり広くないと、うまく使えないとか、あるいは雨が降った場合には、脱葉の際に葉がうまく分離しないとかいうような点がまだ残っておりますので、今後引き続き機械化研究所において通常研究の中で開発改良を続けていきたいと、こういうふうに考えております。
いまはどちらかというと非常に零細なしかも傾斜等で条件の悪い地帯についての御指摘があったわけですけれども、他方今回御提案申し上げる農単でも実はまだ不満足だ、協業が進んでおって、大圃場区画になって基盤整備ができておるというだけでなしに、そのかなり広い面積についていわば全体で相談して単一の意思でこれを経営として考えていくというところまで意識が進んでおるところもあるのです。
まあ土地改良事業につきましては、既耕地を対象として圃場区画の整備、かんがい排水施設の整備、農道の整備、温水施設の整備等の生産基盤の整備のための事業を重点的にやっておるわけでございます。
なお田畑輪換を行なうためには、土地及び水の条件の整備が前提になるわけでありますけれども、そのためには用排水の完全制御を可能とする水利施設の整備、圃場区画の拡大等を行なうことが必要でありまして、現行の土地改良事業におきましても、田の区画の大型化、用排水の完備等につとめてきておるところでありますけれども、このような条件を備えた圃場は全水田面積の現在は約一割弱にすぎないと考えられますわけであります。
本地区一帯は、藩政時代末期ごろから昭和初期にかけて逐次漸進的に干拓されてきたところで、このために、圃場区画の狭小不整形、道路幅員の狭小という事態を招き、また、用排水路の不分離とクリーク利用のかんがいのため、水位は高く保持され、地下水の上昇をきたしていることと、それに近年の農業人口の減少ということで、このままでは、農業生産性の向上並びに農業近代化に甚大なる影響を与えるものと憂慮されておりました。
御承知のように、最近の農村の人手不足というようなこともございますし、それから農作業全体の合理化、効率化というような観点から、土地改良、いわゆる基盤整備等を進めまして、圃場区画を大きくする、さらに機械そのものの効率をあげますような意味で共同作業その他を通してだんだん機械が大型化してまいっておるわけであります。