1987-09-01 第109回国会 参議院 農林水産委員会 第5号
それと、現在の国際麦価というものとの格差ということでお話をさせていただきたいと思いますが、先生既に御案内のとおり、この格差がここ一、二年で急速に拡大している。その拡大している原因の一つは、円高という問題があるわけでございます。そのほか、もろもろの要因から現在の格差になっておるわけでございますし、これが現在のままではとても競争できないというのは先ほど申し上げたとおりでございます。
それと、現在の国際麦価というものとの格差ということでお話をさせていただきたいと思いますが、先生既に御案内のとおり、この格差がここ一、二年で急速に拡大している。その拡大している原因の一つは、円高という問題があるわけでございます。そのほか、もろもろの要因から現在の格差になっておるわけでございますし、これが現在のままではとても競争できないというのは先ほど申し上げたとおりでございます。
○参考人(正田修君) まず最初に、私が内外価格差と申し上げましたことについてもう一度正確を期するために繰り返させていただきたいと思うのでございますが、私が内外価格差と申し上げまして、また現在三・何倍ということを申し上げましたのは、国際麦価に対して政府の売り渡し価格が三・数倍になっている、こういうことでございます。
そこで、いま、食管勘定におきましては、今年度の消費者米価は改定をいたしましたが、その際に政府の売り渡し麦価も改定すべきだという御意見が各方面からございました、農業団体等からもあったわけでありますが、私は、為替レートの動き、なお国際麦価の推移、そういうものを慎重に見守ってまいりまして、今日までこの改定、値上げはいたしておりません。
そのとおりでございますが、先ほど来竹田さんにもお答えをしておりますように、国際麦価が上がった下がった、あるいはレートがどうなったということを一々その都度反映をさせるというような仕組みにはなっておりません。なるだけ食管制度でそういう乱高下というものは遮断をして、そして米価その他とにらみ合わせ、また国内の麦価のコスト等をにらみ合わせながら価格を決めていきたい。
しかし、いまの現状では、安定的に推移している国際麦価をにらみながら、一年間に二度もいまだかつてやったことのない連続値上げをやったというのは、結局それは財政上の理由でしょう。できるだけ逆ざやを解消したい。今度の麦価の一六%の値上げで、一体逆ざやの分はどのくらい縮小するのですか。
○井出国務大臣 食管会計の赤字のよって来たりますところは、相当広範多岐にわたっておると思うのでありますが、一つは、食管法における生産者米価と消費者米価との定め方というふうなものも原因しておるでございましょうし、あるいはこの麦の問題などは、国際麦価と比べて国内の麦価体系の中にも一つの行き詰まりが来ておるように思うのであります。
どうも国際麦価が安いからということで、国内麦価の値段をきめ、それが非常に有利なんだということで説明せられておるからわからなくなつて来るのです。一体大蔵省と折衝する場合に、大蔵省では国際物価という場合には、あなたが今説明せられたようなことを基準にして国際物価を論じていないようなんです。問題はそこにあるのです。私はあなたの説明は決して間違いでないと思うのです。