1982-08-06 第96回国会 衆議院 商工委員会 第18号
ところが化合繊織物についても、たとえば原糸一つをとっても、いわゆる国際糸価と国内糸価との間には大きな隔たりがある。こういった関係から、これは構造的な、政治的な、政策的なものが多分に含まれておる。そして織物になって外国と競争しようとすることになれば、その価格が圧迫をされる。国内における糸の値段は高い。そのしわ寄せはどうしても先ほど申し上げましたように、こういったことで加工賃の中に入ってきてしまう。
ところが化合繊織物についても、たとえば原糸一つをとっても、いわゆる国際糸価と国内糸価との間には大きな隔たりがある。こういった関係から、これは構造的な、政治的な、政策的なものが多分に含まれておる。そして織物になって外国と競争しようとすることになれば、その価格が圧迫をされる。国内における糸の値段は高い。そのしわ寄せはどうしても先ほど申し上げましたように、こういったことで加工賃の中に入ってきてしまう。
業界の皆さん方にしてみますと、一元化輸入をする、そのことによって国際糸価よりも高いということを覚悟の上でやる、しかしそれでは業界が死んでしまうだろう、そこで実需者割り当てという制度をつくる、こういうことで、五十一年には商工委員会において、「輸入生糸については、実需者が低廉な価格で迅速に入手できるよう、一元輸入制度の運用を改善する」、こういう決議がなされ、五十一年の八月には、大蔵、農林、通産、三省の了解事項
ネクタイにおいても、つむぎ、綸子ちりめんにおいても、国際糸価の差異が余りにも大きく、困窮の度を深めております。 次に、保税生糸による保税加工織物の再輸入問題でありますが、生糸一元輸入制度の適用除外とされる保税生糸を悪用し、保税加工された絹織物を一度輸出し、再度同一織物を輸入して利ざやをかせぐ業者があらわれているのであります。
それから第二点でございますが、先日他の先生の御質問に対してもお答えをいたしましたが、この事業団が輸出用生糸の買い入れ、売り渡しをいたします価格は、この法案の基礎になりました蚕糸業振興審議会の建議におきまして、その生糸の生産原価を基準として、国際糸価等の経済条件を参酌してきめると、こういうことに相なっております。
それで、蚕糸業振興審議会の建議におきまして、輸出用生糸買い入れ、売り渡しの考え方は、生糸の製造原価を基準とし、国際糸価等の経済情勢を参酌してきめる、こういうことに相なっておるわけでございまして、そのような方針に基づいてこの糸価が定められ運用されていくというのが私ども現在考えておるところでございます。
したがいまして、国際的にも糸価は強気に推移するということが考えられるわけでありまして、それら国際糸価の動き等ともにらみ合わせて、安定的価格をもって輸出の振興をはかってまいるということが必要であり、そのために今回の措置が非常に有効ではなかろうか、こういうふうに考えておるわけでございます。
それで、この点につきましては、もちろん、それらの点、国際糸価等も十分見通しを立てて値段を定めなければならないかと思いますが、かつまた、輸出業者間におきましても、この売り渡しの生糸を扱いますと同時に、他の生糸を扱う、こういうことになりますと、これらの全体につきまして、輸出業者間の協調、その協調体制につきまして何らかの話し合いが必要であろうと思います。
ただいまの考え方といたしましては、蚕糸業振興審議会で建議のありましたように、生糸の生産条件というものをもとに考えまして、国際糸価をしんしゃくいたしましてこれを定めていく、こういうことになろうかと思います。
また、外国の場合も若干私どものほうにも情報がございますが、それらを考え合わせまして、実は振興審議会の建議にもあるわけでございますが、国内においてどのような生産条件にあるかということを考えまして、それに国際糸価その他を参酌いたして、いまの輸出用の扱いの値段をきめることになっております。
考えておりますところは、事業団で買い入れ、売り渡します場合の価格を、国内の製造原価の問題、国際糸価、両方考えまして定めてまいる。したがって、そこで買い入れ価格と売り渡し価格の間で、売り渡し価格のほうを下げてまいるというふうな考え方で立てておるわけではないわけであります。
大体さつきも森さんがちよつと言われております通り、アメリカでは二十三、四万円と言つておるが、イギリスにおけるところの国際糸価協定においては十八万円ぐらいを希望せられておるというのです。