1973-03-19 第71回国会 参議院 予算委員会 第6号
このような認識に基づき、各国はそれぞれ率直かつ建設的な意見の交換を行ないましたが、私からは、各国が協力して現実的な為替相場体系を守るべきこと、各国とも、切り下げ競争等の破滅的な傾向を避けるため、国際収支節度を順守すべきこと、基本的には固定相場制度に復帰すべきであること、国際通貨制度の長期的改革が緊要であることなどの点を中心として強調いたしましたが、これらの主張は、多くの国々から共感をもって迎えられたと
このような認識に基づき、各国はそれぞれ率直かつ建設的な意見の交換を行ないましたが、私からは、各国が協力して現実的な為替相場体系を守るべきこと、各国とも、切り下げ競争等の破滅的な傾向を避けるため、国際収支節度を順守すべきこと、基本的には固定相場制度に復帰すべきであること、国際通貨制度の長期的改革が緊要であることなどの点を中心として強調いたしましたが、これらの主張は、多くの国々から共感をもって迎えられたと
で、やはりこれは、国際収支節度を国内経済政策運営にあたってどういうふうに順守していくかという問題は、これは国際通貨制度全般の長い間、今後十年、二十年の問題として当然議論に上がるべき事柄だと存じますけれども、しかし、御指摘のような点を二十カ国委員会において取り上げることは適当ではないのではないかと、事務的な話ではございますが、考えております。
三番目には、国際収支節度はほどほどにいたしまして、他国の協力に期待するという中間の道、はっきり言えば非常に中途はんぱな道でありますが、平価調整と保護主義を適当に交えながら、みずからの国内均衡も果たすというような道がございます。 これら三つの方法をニクソン政権がどのように選択したかといえば、第一のデフレ政策は当然とれない。
第三点といたしましては、主要国の国際収支節度と申しますか、いわゆる国際収支の調整過程と呼ばれておりますああいう国内措置が国際収支の動向とにらみ合わせて適当にとられておるかどうか、つまり、一言で申しますと、各国の経済節度というものがあるかどうかということ、これが第三点。この三つの条件を各国が集まりまして判断して、そこで発動をきめるという段取りになっております。
アメリカがもし国際収支節度を守らず、あるいは国際金融節度を守らず、依然として赤字が続くのであれば、制度そのものをそこでつぶしてしまう。いわば、若死にどころか、誕生しない前に殺してしまうわけで、これは非常に大きな問題だと思うわけでございます。
こうした意味において、SDRという新しい準備資産を生かすも殺すもまさに各国の国際収支節度の堅持いかんにかかっている。特に米英両国に対してわれわれはその点を強く要求すべきだと思うのであります。こういった米英両国を含む各国の国際収支節度による国際収支調整の円滑な進展があってこそSDRのメリットというものは実現される、このように私は考えます。
それから、SDRが発動することが、結局においてアメリカを国際収支節度をなからしめて、アメリカのマイナスになるのではないかという先生の御意見であります。
それから国際流動性ないしこれからの国際通貨問題に対する態度、対策としましては、やはり第一に問題となるのは、各国のそれ自身の国際収支節度が第一だと思います。特にアメリカのような世界的な役割りを持った国の国際収支節度が第一であって、これが過去においてはなはだしりが抜けておったということは、事実認識において私も何ら異議がない、むしろ賛成なところであります。
アメリカはいままで負っていたドル債務というものを、もし二倍に引き上げるとすれば、半分の金で決済することができるわけですから、それだけの金の余裕ができれば、アメリカの国際収支節度というものがそれだけの余裕ができてしまって、当分守らなくてもいいということになるかもしれない。 この二つからいっても、私は金の引き上げ論はおかしいと思います。
したがいまして、フランスの立場というのは、アメリカの国際収支節度を、いかにしてほかの国と同じ角度でもって一つの金融節度を得せしめるか、こういう点に力点があったかと思います。 それには、さしあたりはもちろんドルは赤字を出さないことであるし、二番目の問題としてジスカールデスタンが出しました点は、金を同心円とした何らかの国際通貨制度をつくったらどうかというのが、一つの提案であったかと思います。
したがいまして、その事実を否定できないといたしますれば、フランスの態度としては、アメリカをゆさぶる——ゆさぶるといいますか、アメリカの国際収支節度を守らすという観点からいえば、私は非常にりこうな方法であったと思います。現実に、その結果、アメリカが国際収支節度について非常に認識を新たにいたしまして、国際収支の改善措置をしたわけでございます。