1952-06-04 第13回国会 参議院 本会議 第47号
世界情勢の然らしむるところであつて、而も国際共産陣営の政略そのものが内乱にかこつけた恰好による国際侵略を行なつている。かような事実からいたしましても、侵略ということを固定的に定義づけることは却つて危険である。(拍手、「こじつけだよ」と呼ぶ者あり)かような悲しむべき現実にあるのであります。従いまして、私たちはさような形式論からの国際連合不信用論には断固として賛成できないのであります。
世界情勢の然らしむるところであつて、而も国際共産陣営の政略そのものが内乱にかこつけた恰好による国際侵略を行なつている。かような事実からいたしましても、侵略ということを固定的に定義づけることは却つて危険である。(拍手、「こじつけだよ」と呼ぶ者あり)かような悲しむべき現実にあるのであります。従いまして、私たちはさような形式論からの国際連合不信用論には断固として賛成できないのであります。
これは現益の国際共産陣営の常套的な手段にもからんで来る問題であります。従つて私どもはむしろ動きのとれない侵略というものを、定義を下しておつたならば、私は個人としては恐らくさような動きのとれない侵略を定義しておるような国際連合ならば、加盟するのは危険であるとすら考えるわけであります。
西欧側がこのアジアの共通の悩みを解決するために抜本的な対策を講ずることなくしては、如何に当面の軍事的侵略を封ぜんといたしましても、内部よりの崩壊と混乱とを防ぐ途はないのであります、我々は、去る七月に誕生いたしました社会主義インターナシヨナルが決議したがごとく、新らしい帝国主義たる国際共産陣営の軍事侵略に対して、全自由世界の団結と協力とによる防衛の原則を肯定すると共に、鉄のカーテンの外部におきまして、
これは私も国際共産陣営の侵略というものは、直接侵略、間接侵略いろいろな手がございます。いわゆる間接侵略が、多く、いわゆる直接侵略と合わさつて、からみ合つてやられるということがあるし、かような場合に、果して日本が当分の間十分なる自衛力を発揮し得るやということについての懸念は持つものであります。
そこで独立国日本の外交の基本というものは、世界平和機構である国際連合を支持し、その下に世界平和を確保し、殊に当面の国際平和の脅威であるところの国際共産陣営の軍事侵略に対しては先ず自由国家群の提携によつてこれを防止する。一方西欧陣営からかりそめにも予防戰争のごとき措置に出でんとするものあらば、これ又我々として抑止して行く。
国際共産陣営の軍事的侵略の段階から割出されたる局地戰争に対抗して平和を守る道は、内にあつては勤労大衆の生活の安定と向上を目途とする社会主義を断行し、外にあつては、自由世界の団結を強化して民主主義と自由を防衛し、国際連合との協定のもと、進んで国際社会主義を実現し、もつて貧困と隷属に悩むアジアの政治的独立と経済的解放を実行する以外には断じてその方途はないのであります。
朝鮮動乱の勃発によりまして世界の危機が切迫した感があつたことは事実でありまして国内におきましても、たとえばか、の悪名を国の内外にとどろかした外交白書のように、朝鮮事件をもつて国連対国際共産陣営の争いであると断じ、尋常の手段では解決できないこの思想戰において、中立などというものは敵前逃亡にひとしいといつたたぐいの世界戰争必至論や、義勇兵の出陣のような好戰的言動が行われ、非武装平和憲法の放棄すらも論ぜらるるに