1987-08-20 第109回国会 衆議院 本会議 第10号
したがって、外為法の中で国の安全保障という概念が強調された場合、日本の全産業に国防優先のゆゆしき支配体制が出現しかねず、一歩踏み誤れば日本の将来に重大な禍根を残すことになるのではないかとの懸念を持つものであります。
したがって、外為法の中で国の安全保障という概念が強調された場合、日本の全産業に国防優先のゆゆしき支配体制が出現しかねず、一歩踏み誤れば日本の将来に重大な禍根を残すことになるのではないかとの懸念を持つものであります。
しかし、過去において、ただいま申し上げますように、軍事的、いわゆる国防という観点から、予算にほとんど制限もしないで、何もかも国防優先だ、第一主義だ、こういうところで科学技術が進歩していることも見のがすことはできない。私は過去の実例等を見たときにそう思いますけれども、それを誤らさない、これが今回の考え方だろうと思います。
たとえば国防優先の線であるとか、あるいは武山よりも東海村の方が地理的条件がいいとか、いろいろなことがありますが、これは一つの口実にすぎないのじゃないかと私は考えております。その裏に、いろいろあったことも私は知っております。
国防優先上必要であるから、原子力平和利用という点で、この土地は遠慮しようと言われて遠慮をされたという形をとったなれば、これは取り越し苦労かもしれませんが、もしも戦争が始まって、軍事的利用であるから、平和利用でなく原子兵器の生産をしろといわれたら、それにも従わなければならなくなるんじゃないかという心配を国民に与えておるのであります。
○海野三朗君 ただいま国務大臣から武山のお話を承わりましたが、これは見方によりましては国防優先という感じを国民に与えておるのであります。こういう点はいかようにお考えになっていらっしゃいますか。いろいろ御説明を承わったのでありますが、国防優先ということではこの原子力の問題も妙なことになるのではないか。
そしてついに今日の閣議決定で国防優先の横車を押し通した発頭人でございます。あなたは大いに主張の貫徹を誇っておられると思いますが、ところがこの国防上の要請なるものが、決定的な、確信のあるものでないことは、あなた御自身の口がこれを語っております。
防衛庁の最初の信念から行けばこれでもいいと言えば、防衛庁の予算は毎年々々山かけて、そして要求して、いわゆるこれは国防でこれだけ要るんだ、国防優先だというようなことでもってたくさん予算を取っておる。 こういうところに私は根本的な原因がありはしないかと思うのです。この九百五十億と八百六十億、これは百億違います。