1982-04-27 第96回国会 参議院 内閣委員会 第9号
これが国鉄財政圧迫の一つの大きな要因になっておるということは否定できません。今後、ただいま国鉄の当局から言いましたように、国鉄の負担額というのは年々増加してまいります。したがって、国鉄再建を考える上で年金問題をどう処理するか、これは避けて通ることができない重要な課題になっておると思います。
これが国鉄財政圧迫の一つの大きな要因になっておるということは否定できません。今後、ただいま国鉄の当局から言いましたように、国鉄の負担額というのは年々増加してまいります。したがって、国鉄再建を考える上で年金問題をどう処理するか、これは避けて通ることができない重要な課題になっておると思います。
しかも国鉄財政圧迫のネックとなっている公共性と独算制という矛盾した経営のあり方に何らのメスをも加えることなく、国鉄の公共負担の軽減のしかたについても、単に利用者負担すなわち安易な運賃値上げ方式に依存して、公共性のきわめて顕著な国民のための国鉄再建の視点を欠いているところに多くの問題があります。
反対の第五は、国鉄の財政再建十カ年計画は、総合的な交通政策を持たず、かつ公共負担をはじめとする国鉄財政圧迫のネックになっている公共性と独立採算制という矛盾した経営のあり方を、抜本的に改善することなく、なおかつ政府自身が経済社会発展計画の手直しを行なわない不安定な展望のもとに立てられている点であります。