1986-05-07 第104回国会 参議院 本会議 第14号
ここ数年来、国鉄の労使は、政府の国鉄改善計画に沿って毎年二万人ないし三万人の合理化減員を実施してきております。本年四月現在の職員数も既に二十七万七千人となり、政府の予定よりも一万一千人も少なくなっているのであります。しかも、国鉄職員はきようも職務を忠実に実践し、一日千九百万人の旅客を安全に、定時に輸送しております。
ここ数年来、国鉄の労使は、政府の国鉄改善計画に沿って毎年二万人ないし三万人の合理化減員を実施してきております。本年四月現在の職員数も既に二十七万七千人となり、政府の予定よりも一万一千人も少なくなっているのであります。しかも、国鉄職員はきようも職務を忠実に実践し、一日千九百万人の旅客を安全に、定時に輸送しております。
この国鉄改善計画というものがまた今回変更を余儀なくされたということでございますが、この主たる理由につきましてお伺いをしたいと思います。
それでもなお好転しないというのは、国鉄改善法という法律に正確に……(「再建法だ」と呼ぶ者あり)再建法に決められた、先ほどお話のあった政府の助成等ちゃんともらうべきものはもらっていないのではないか、こういう疑いが出るのですが、そんなことはありませんか。
いやそうじゃないのだ、これこれこれやっていくんだ、国鉄改善計画については見直すんだと、具体案があったら、運輸大臣並びに総裁から御返事願いたい。
○中野(寛)委員 国鉄改善計画、いまそういう状態だということなんですけれども、聞くところによりますと、第二臨調の第四部会で、行革の一環として国鉄再建問題が検討されているわけです。聞きますと、予想されます臨調の答申内容というのは、現在の改善計画の内容よりもはるかに厳しいものになるということのようであります。今日まで政府の御見解、お立場は、臨調答申を実施していくんだと強い決意を語ってこられました。
いわゆるこの財政再建措置法に伴って国鉄改善計画を出して、その改善計画を中心に六十年度まで全力投入いたします、しかし貨物など条件の一部変更があったならば、その情勢は十分に勘案して、運輸大臣に申請をして、許可をもらってやります、これは運輸大臣と総裁は一貫しているんですよ。
目黒さん御承知のところと思いますが、私は労使関係の改善こそ国鉄改善への最大の足がかりだと、再建への最大の足がかりだというふうに確信いたしておりますし、国鉄のみならず、労使の関係はいわゆる協調精神でなければならぬという従来の私の基本的な考え方がございますので、いま総裁もほぼ同じような考え方のようでございますから、二人でいろいろと前向きの相談をしておるというところでございます。
「摘発、まだ序の口」、「“家族主義”が悪を慣習化」、「なれ合いの始まり」、「退職者グループ日本営繕会社」、「“トンネル利益”の実体」、「国民が犠牲に」、「国鉄、改善されぬはず」、さらには「でたらめな財産管理」、「大きすぎる機構に抜け穴」。このような事件になっておるのに、そういうことを私は存じておりませんというふうなことは、そういうことばが総裁から出てくるということは私は予想もしておりませんでした。
ひとつこの点は専門家も十分にお集めになりまして、世界の優秀な実績を取り入れて、そして国鉄改善の根本施策、国鉄財政改善といいますか、さらにまたそれは同時に輸送の完ぺきを期する、昔の、国鉄こそ誇るべき国の交通動脈なりというようなそういう時代の再現でもひとつ夢みて、この財政改革と取り組んでいただきたい。総裁の御決意を伺って、きょうはこれで終わります。