1981-03-30 第94回国会 参議院 予算委員会第一分科会 第2号
もう少し国鉄乗務員の立場を考えて警察も公正にやってもらいたい。それで、鉄道公安官もいるんですから、おたくが何もかもやるなら私は三千名の鉄道公安官は要らないと言うんですよ、赤字国鉄に。ところが、国鉄総裁に言わせると、専用的な業務がいっぱいあるから鉄道公安官は置くんだと。
もう少し国鉄乗務員の立場を考えて警察も公正にやってもらいたい。それで、鉄道公安官もいるんですから、おたくが何もかもやるなら私は三千名の鉄道公安官は要らないと言うんですよ、赤字国鉄に。ところが、国鉄総裁に言わせると、専用的な業務がいっぱいあるから鉄道公安官は置くんだと。
御質問の趣旨は、北陸トンネルの事故について、国鉄乗務員の二人の人が昨年の十二月に起訴されたけれども、その起訴状を検討して、この事件に関連して従来国会において運輸大臣あるいは運輸省の政府委員が御説明申し上げた事柄との間に食い違いがあるかないか、そこいらについての見解を明らかにせよと、こういう趣旨であったと存じます。
○鈴木説明員 乗務員に採用いたしますときには、いろいろなテストの結果の適任者を選び、また学園におきましてそれ相当の教育をしやってきておりますので、特別な曲芸的なわざを必要としない普通の国鉄乗務員としての素養を持っておれば間違いなく運転できるシステムになっております。
しかも、現在の国鉄乗務員の中にはいまだに二徹作業というものが仕業形態の中に置かれておる。それから、労働条件というものを考えますと、この一人乗務、二人乗務というのは、私は労働条件の問題でございますので、必ずしも生理学的な、医学的な、心理学的な限界でやり得る範囲ならよろしいという筋合いのものではないと思う。
こういう状態でありますから、人命を預かる国鉄乗務員のごときが、自己の職務に誇りを持ち、責任感を高揚するどころか、あべこべに卑屈感さえ持つかもしれないのであります。私は、ここで評論家秋山ちえ子氏の言葉を引例することを許していただきますならば、同氏がアメリカで、ある子供に、そのお父さんの職業を聞いたときに、「たくさんの人の命を預かっているのである」と誇らしげに語ったといいます。