1988-05-12 第112回国会 衆議院 科学技術委員会 第8号
「今後ともわが国におけるこの方面の研究の促進をはかり、」これは、放射線の生体効果だとか国民遺伝線量などについてまだ明確でない点もあるということも含めて、「世界のすう勢をも考慮して再検討を行なうこととする。」と書いてあります。これはどういう意味なんですか。この前にこういう一連の指針があって、この再検討の意味を簡潔に答えてください。あと二十分ぐらいしかありませんし、中身がもうちょっとありますから。
「今後ともわが国におけるこの方面の研究の促進をはかり、」これは、放射線の生体効果だとか国民遺伝線量などについてまだ明確でない点もあるということも含めて、「世界のすう勢をも考慮して再検討を行なうこととする。」と書いてあります。これはどういう意味なんですか。この前にこういう一連の指針があって、この再検討の意味を簡潔に答えてください。あと二十分ぐらいしかありませんし、中身がもうちょっとありますから。
で、東海村の原子力発電株式会社の設置しております軽水型の原子炉の場合でございますが、東海第二発電炉でございますが、これが現在のところ、これまで行った安全審査に際しましての最大の積算−国民遺伝線量といいますか集積線量でございまして、その際二十万人レムという数字が出ております。
○参考人(瀬川正男君) マン・レムにつきましては、一般にマン・レムは国民遺伝線量というふうに、集団に対する被曝線量を云々するときの概念として用いられていると私どもは解釈してございまして、再処理工場におきましては、マン・レムというよりも、むしろ保安規定等によりまして従業員の年間被曝線量は五レムに抑えるとか、あるいは三ヵ月の許容線量は三レムに抑える、また警戒線量としては、三ヵ月の警戒レベルは一・三レムというふうな
日本では、先ほどの距離の問題よりも、結局一つは、個人が事故のときに受ける、まあ放射能が舞い上がって出てきて受けるその被曝量と、もう一つは、国民遺伝線量というか、積算値ですね。集団が全体として受ける放射能が遺伝的に世代にどういう影響があるかという、こういう一つの基準、目安があるわけですね。
○成田政府委員 先般、科学技術庁の個人被曝登録管理調査検討会の報告書ができておりますが、その中でも、医療被曝問題は非常に国民遺伝線量への影響が高い点を考えると、この医療被曝の問題も考慮しないでいくことは問題があろうという指摘が出ております。
○倉本説明員 現在安全審査の途中でございますけれども、一応その審査の基準といたしましては、マン・レムに対して安全であるという考え方をとっているわけでございませんで、一応仮想事故というものを想定いたしまして、それに基づいて地域を非居住区域、及び低人口地帯、人口密集地帯からの距離というこの三つに分けて、それに基づいて仮想事故の場合に、全身被曝線量の積算値が国民遺伝線量の見地から十分受け入れられる程度に小
それから、国民遺伝線量の検討によりまして、周辺人口分布を十分考慮しまして、将来の人口増を見込んでも、平常時はもちろん、万が一の想定事故の際にも問題がないということが確認されているのでございます。
最終的な評価の基準と申しますのは、事故時の集団被曝線量の積算値、すなわち国民遺伝線量というのの基準がございますものですから、それを計算して評価いたしております。それから人口は、そのようにある程度以下というふうな基準は用いておりませんけれども、小学校、病院その他の分布は社会環境というところで提出させて検討はいたしております。
そのことが非常に微量でありましても、多数の人が浴びるということから、そこに遺伝的な問題が生じはしないかということで、サバンナの入港基準では、国民遺伝線量としまして二百万・人レムという基準を一応出してございます。
いずれにいたしましても、重大事故の発生を仮定しても周辺の住民に放射能の被害を与えないこと、仮想事故において周辺の公衆に放射線災害を与えないこと、仮想事故の場合でも国民遺伝線量に対する影響が十分に少ないこと、こういった審査指針の方針というものは、やはり生かされなければならないわけではないでしょうか。