2000-03-08 第147回国会 衆議院 建設委員会 第3号
明日香村全域を国民的遺産とする中での公園のあり方、第一条の目的に沿うような形でこれをつくることが今ぜひ問われておるのではないかと思いますけれども、そうした総合的なものの中で、従来のような公園形式でなしに新たにお考えになっておられるなら、この点についてお答えいただきたいと思います。
明日香村全域を国民的遺産とする中での公園のあり方、第一条の目的に沿うような形でこれをつくることが今ぜひ問われておるのではないかと思いますけれども、そうした総合的なものの中で、従来のような公園形式でなしに新たにお考えになっておられるなら、この点についてお答えいただきたいと思います。
そして二以降で、しかし工事が行われなければならなくなった場合の保存方法についてどうするかということが出ておりまして、六番目に「本区域に手がくわえられようともなかろうとも、シロウリガイ化石層の研究に対して現在とりうる最大の努力をし、さらに国民的遺産としての化石層の保存、そして後世への研究機会を残すうえで、誠実で最善の方策をとるべく常に努力することが必要である。」、こういう結びになっています。
私からこういうことを申し上げてどうかと思いますが、日本人というのは率直に申し上げて水なんというものは、言えば特に農業用水なんというのは祖先伝来何百年という歴史の中で築き上げてきた一つの国民的遺産です、オーバーな言い方をすれば。そういう中にあって、確かに一方では河川の災害がないように全力を挙げなきゃならぬ。
この明日香法案を見ますと、明日香村に埋蔵されて保存されている文化財を保護する、同時に国民的遺産として保存するために大きな犠牲が明日香村の村民の皆さんの肩にかかっております。とすれば、この補償は国が一切めんどうを見なければならないということになります。したがってこの法律の趣旨は完全にこのことを実行するという前提に立って策定されておるかどうか、策定者の御意見をお聞きいたします。
○小野委員 要するに文化財というのは国民的遺産である、国民全部が守らなければならないと言いながら、明日香村の村民の皆さんに対する被害、財産を制限されることによって起こる損害、これらは国としては十分補償しておらないということを認めたことだと思います。 改めて聞きますけれども、歴史的風土審議会は昨年の七月五日に総理大臣に答申を行っております。その中で、こう書いております。
私どもといたしましては、いま御指摘になりましたように、文化財保護法におきまして、国民的遺産でございます文化財を保存する任務を与えられておるわけでございまして、これを後世に継承していくということは私どもの任務である、かように考えております。
これはやはり、原爆フィルムの国民的遺産としての私どもの考え方の前提となる問題であると思うからお尋ねをするわけであります。
そういう意味からいいまして、私はその城山のホテルの問題などにいたしましても、そういう不合理が公々然と行なわれるとするならば、直ちにもって、文部省あるいは文化財の方から、今まで係官を派遣していないかもしれませんけれども、早急にお送りいたしまして、そして実情を調査し、こういう機会に国民的遺産である文化財がどうあるべきかという姿を解明する絶好のチャンスでないかとさえ考えておる次第であります。