2012-04-05 第180回国会 参議院 本会議 第11号
第三には、このこそくの極致、交付国債を年金国庫負担引上げ財源に計上したことであります。これは、昨年閣議決定した中期財政フレームの国債発行額約四十四兆円をさも満たしたように国民をだましているだけでなく、その償還財源たる消費増税に言質を与える財務官僚の策に乗ってしまったと批判せざるを得ません。 また、本予算は、内容、実質面を見れば更に問題点は明らかであります。
第三には、このこそくの極致、交付国債を年金国庫負担引上げ財源に計上したことであります。これは、昨年閣議決定した中期財政フレームの国債発行額約四十四兆円をさも満たしたように国民をだましているだけでなく、その償還財源たる消費増税に言質を与える財務官僚の策に乗ってしまったと批判せざるを得ません。 また、本予算は、内容、実質面を見れば更に問題点は明らかであります。
なお、今年度の年金財源については、御承知のように、当初の特例公債法案では、特例公債の発行を定めたほかに、基礎年金国庫負担引上げ財源として鉄道・運輸機構からの納付金などを含めて二・五兆円を使うことに二十三年度の年金財源としては定めておりました。
しかし、本法案が成立しても、国庫負担割合は三分の一に千分の二十五が上乗せされるにすぎず、平成十六年改正以降の三年間で国庫負担引上げ財源の確保はほとんど進んでおりません。平成二十一年度に国庫負担二分の一を完了させるためには、今後の抜本的な税制改革を通じ、新たに二・五兆円もの財源を確保する必要があります。