1972-03-16 第68回国会 参議院 外務委員会 第4号
○森元治郎君 昨年の重大な国連総会で、日本やアメリカ両国とともに国府擁護の側に回った国は、このICAOの理事会でどんな態度をとったんですか。全部棄権ですか。アメリカ、カナダ、イタリア、フランスと、こういうふうに、テーク・ノートのカナダとかフランスとか。
○森元治郎君 昨年の重大な国連総会で、日本やアメリカ両国とともに国府擁護の側に回った国は、このICAOの理事会でどんな態度をとったんですか。全部棄権ですか。アメリカ、カナダ、イタリア、フランスと、こういうふうに、テーク・ノートのカナダとかフランスとか。
(拍手) 総理、あなたは、この歴史の必然を洞察することができず、いわゆる国府擁護のため、知能犯よろしく、逆重要事項指定決議案なるものを考え出し、なりふりかまわず中国の国連における合法的権利回復の妨害工作に狂奔しましたが、その結果は、国際世論からきびしい審判を受け、むざんな敗北に終わったのであります。
○山田勇君 国会決議や世論を無視した繊維の政府間協定の締結、また頭越しの米中の接近、ドル・ショック、国連における国府擁護の多数派工作の失敗、保利書簡にも見られる対中国接近の失態、さらには三百八円の為替レート、まあ最近起こった事件をどれ一つ取り上げても、いわゆる政府の見通しの正しかったものはない。
参戦国でもない日本が、この朝鮮問題の決議にアメリカとともに共同提案国でやっておるということは、今日まで国連の中で、国府を擁護するために、これまで重要事項、さらには逆重要事項という、今回のあの国際舞台におけるぶざまというか、すさまじいまでの姿を示してやってきたわけでありますが、私は、これは中国に対する国府擁護、それから朝鮮問題に対するこの朝鮮民主主義人民共和国への非難決議、その二つを続けてきておる冷戦政策
実質上その一阻止につとめた日米などいわゆる国府擁護派が惨敗したわけでありますが、そこで、この間の本会議以来、佐藤総理の責任追及の論議が戦わされる、こういうわけなんであります。しかし私は、負けたから責任をとるというような単純なものでなかろう。私もいろいろスポーツをやっておりますが、勝ったり負けたりするわけであります。
国連で国府擁護の主役を勇敢につとめたのは、アメリカではなくて日本でありました。衆議院で野党の同僚議員から、日本はまさしくピエロの役を演じさせられたと申されましたが、まことに悲しい道化役者であったと思わずにはおれません。(拍手) ニクソン大統領は、日本を置いとけぼりにして、みごとな政策転換をいたしました。
きのう、総理は、直接の責任はないとの答弁でありましたが、今日まで、外務省においても、一つの中国を論ずる者はうとんぜられ、国府擁護の人々がその側近に多くあるために、情報においても大きく欠くるものがあることは、歴代保守党内閣、特に佐藤内閣の責任であります。
しかるに佐藤内閣は、国府擁護を目的とする逆重要事項指定及び複合二重代表制の両決議案に賛同したばかりでなく、さらに共同提案国となって、実質的に中国国連復帰を阻止する逆重要事項指定方式先議に全力を尽くしていることは、まことに遺憾といわなければなりません。