1985-03-28 第102回国会 衆議院 内閣委員会 第8号
○小埜寺説明員 先生ただいま御指摘の点でございますけれども、先生御存じのとおりと思いますが、現在は教科書の制度は国定制度でございませんので、執筆者がまず自由に書かれたものについて文部省の方で検定で直していくという仕組みになっておるわけでございます。そのための物差しとしてこの実施細則というのがありますし、その実施細則に基づきまして、この「世界の国一覧表」というのができておるわけでございます。
○小埜寺説明員 先生ただいま御指摘の点でございますけれども、先生御存じのとおりと思いますが、現在は教科書の制度は国定制度でございませんので、執筆者がまず自由に書かれたものについて文部省の方で検定で直していくという仕組みになっておるわけでございます。そのための物差しとしてこの実施細則というのがありますし、その実施細則に基づきまして、この「世界の国一覧表」というのができておるわけでございます。
つまり日本は検定制度をとっている国なんだから、国定制度をとっている中国、あなたのお国とは当然違うのだということを納得のいくまで相手に説得をされたのかどうか。 そしてもう一つ、さっきの私の質問の中で、検定制度は国内の問題であるという相手側の理解の延長線上で何か解決の糸口が得られるという感触をあなたがおつかみになったかどうかということですね、この辺をもうちょっと足していただきたい。
第三は、この際、わが国の教科書検定制度の仕組みにつきましてぜひ御理解をいただきたいということで、わが国の教科書検定制度が、国定制度とは異なりまして民間の発行者が著者に依頼をいたしまして多種類の教科書がつくられるわけでございますが、その教科書につきまして、文部大臣が国の教育を預かる立場から、教育の一定水準の維持あるいは教育的な配慮という観点からのその内容に一定の審査をいたしまして、その際、審査の方法といたしましては
結局教科書は国定制度になったという、こういう歴史がございますが、このような愚かなことを二度と繰り返してはならない。しかし、ここで相当文部省が毅然とした態度でりっぱな教科書ができるような方法をとっていかなきゃならない。教科書の政治的中立、この確保は文部省の大切な役割りだ、こういうふうに思います。
○菱村説明員 ご承知のように現在の教科書制度は国定制度ではなくて検定制度でございますので、ある事柄につきましてどのように記述するかは著作者の執筆方針が第一次的に尊重されてまいるわけでございます。ページ数も限られておりますので、特定の事項につきまして必ずしも十分な記述ができないわけでございます。
○国務大臣(坂田道太君) この教科書は検定制度でございまして、国定制度ではございません。そうしてどういうような教科書会社でもりっぱな教科書を出し、そうしてそれが検定を合格いたしますればそれは採用になるわけでございます。それから昔は非常にたくさんの業者がございました。
これは歴史を振り返ってみますときに、明治十九年から明治三十六年までが検定制度、それから三十七年から昭和二十三年までが国定制度であったわけです。といたしますと、愛知文部大臣も私も国定教科書で育ったわけです。
そして終戦直後の新しい教育改革の際にやめようとしたのは、まさに政府の世界観を国民に注入することをやめようとするために国定制度を廃止し、検定制を廃止し、しかもそれは憲法や教育基本法の精神に反するものだけを排除して、できるだけそのようなものを作ろうという趣旨であったと私は理解しております。外国についてはお答えできませんで申しわけございませんが、日本の場合は、まさにそうであったと信じております。
ほんとうに国定制度には反対であるというのか。文部省の部局においては無償給与実施要綱案問題点として、課長が、そういうものを書いた記憶がある、こう言っておるのです。それは現在は国定と同一の目的を果たしておる。そう言っておるならば、あなたの言っておることとこの文書は全然相反する二重人格じゃないですか。だから法案にこういう矛盾した方向性が出てくるのであると私は思うのですが、うそを言っては困りますよ。
○山中(吾)委員 形式的には国定制度はとらぬが、実質的には国定と同様の効力を発揮するようにするという意味でそうなっておるということが書いてある。これはだれが読んでも、国語の先生を呼んで聞けばわかる。だから荒木文部大臣は政治的答弁ですよ。ここに書証がある。それでこの要綱は、文部省の所管においてはどこまで判こを押すのですか、この代理規程はどういうことになっておるのか、これを局長に聞きます。
これは、あるということを言うならば、国定制度に対して賛成だという論理にならなければならぬ。あなたは国定制度に対しては反対なんだ。国定制度に対して検定制度というものがあり、検定制度に対して認定制度があり、ヨーロッパ諸国を見ても、そしてさらにイギリスのように、絶対タッチをしない自由制度があるわけです。そこで国定制度というものに対して反対だ、心の中から反対だとお答えになった。
(拍手)それだけではなく、もっと悪いことは、この過程で無償問題と国定制度の復活をからめてやるべしという暴論さえ出されたということが新聞に出るに及んでは、教科書問題を党利党略の具にしたといわれても仕方がないのであります。(拍手)これがその一つの理由でございます。 次に、教科書の値上げ問題でありますが、教科書のあの程度の値上げはやむを得ないという事情はわからないことはありません。
ともかく、児童、生徒を対象としては、教科書を国定制度にしようという動き、実質的にはもう国定と似たり寄ったりの状態が行われておる。さらに社会科というものを、今も述べましたけれども、いわば去勢をする。
(拍手)このようにしてできた国定制度は、日露戦争、第一次世界大戦による皇威発揚の要請とともに、その思想統一のための内容はいよいよ統制強化され、神聖にして侵すべからざる天皇とともに、万邦無比の国体を作り上げ、さらに忠良なる臣民を作り上げるに完全な威力を発揮したのであります。すなわち、国定教科書は、その画一性をマス・コミュニケーションの最適の道具として、軍国主義者たちに奉仕せしめたのであります。
検定をりっぱにするために、いろいろ工夫はいたしましたが、どこどこまでも検定制度でございまして、国定制度の前提でぱございません。(拍手) お問いの第二は、文部大臣は中央教育審議会を尊重しないのではないかということでございます。私、中央教育審議会は文部大臣の最高の諮問機関でありまするから、その答申に対しては十分尊重しております。
終戦後の教育改革の一環として、従来の国定制度を廃止して、昭和二十四年度使用教科書からは全面的に民間の著作編集を基礎とする検定制度を採用したのでございますが、検定の手続の詳細は、教科用図書検定調査審議会令、教科用図書検定規則のごとき政令、文部省令によって規定されており、発行、供給については教科書の発行に関する臨時措置法なる法律によって定められ、さらに、教科書の採択はまた別の法律たる教育委員会法に規定せられているのであります
建前は今清瀬文相の言われるように、検定制度の維持であって、国定制度に切りかえるものではない。表面上はまさにそう言えると思います。しかしながら小牧委員の指摘されるように、検定職員や審議会のメンバーを、別に選定の選考委員会を、設けるでもなく、勝手に文部大臣及び文部省が任命し得るのであるから、実質上は思いのままに指導ができる。
ゆえに国定制度とは一そう離れてくる、こういう大きな検定機関を置くというと、検定制度はこれから国の大きな制度になる。検定を縮めてしもうてやるというなら国定へ近づくおそれがありますけれども、これは国定に近づくものではございません。もっとも本院をすでに通過いたしました新教育行政の法律でありますが、あれでは文部省のする仕事がふえておることは事実なんです。
党の文教部がこの公約の責任者でございますけれども、そのときの文教部長であった方は、国定制度、検定制度両者の是非はとにかく、九十社入り乱れての教科書乱戦では、子供も親もたまらない、教科書会社は数社に限定して、統一性のある教科書を作り、これによって民族意識の回復をはからなければならないと言っておられます。
わが国現行の教科書制度は、御承知の通り、終戦後の教育改革の一環として実施されたもので、従前の国定制度を検定制度に切りかえたものであります。しかるに、この制度の発足がきわめて早急の間に行われた事情もありまして、立法措置が不十分であり、制度的にも不備を免れなかったのであります。
わが国現行の教科書制度は、御承知の通り、終戦後の教育改革の一環として実施されたもので、従前の国定制度を検定制度に切りかえたものでございます。しかるに、この制度の発足がきわめて早急の間に行われた事情もありまして立法措置が不十分であり、制度的にも不備を免れなかったのであります。
わが国現行の教科書制度は、御承知の通り終戦後の教育改革の一環として実施されたもので、従前の国定制度を検定制度に切りかえたものであります。しかるに、この制度の発足がきわめて早急の間に行われた事情もありまして、立法措置が不十分であり、制度的にも不備を免れなかったのであります。
それで、この点について、いろいろやってみたが、どうもだんだん競争者がふえてくるし、採択数も減ってくる、どうも困った、やはり昔の国定制度の方が、会社としてはいわば独占企業であったのだし、金融等の道についても協調融資その他の関係も政府の方から講ぜられてやりやすかった、だからそういう制度の方がよいのではないか、こういうふうにお考えになっていらっしゃるのじゃないか、こういう危惧もなきにしもあらずでありますが