1969-04-02 第61回国会 参議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第5号
特に米軍人による国場君横死事件なんかは、中学三年の国場秀夫君が米兵運転の大型トラックにはねられて即死した。しかも、青信号を渡っていたときに、学友と一緒に歩いていたときに殺されたわけでございますから、運転していたアメリカ兵の責任がきっととられると思っていたところが、軍法会議では無罪であったというようなところから、非常に強い屈辱と犠牲ということを感じているわけでございます。
特に米軍人による国場君横死事件なんかは、中学三年の国場秀夫君が米兵運転の大型トラックにはねられて即死した。しかも、青信号を渡っていたときに、学友と一緒に歩いていたときに殺されたわけでございますから、運転していたアメリカ兵の責任がきっととられると思っていたところが、軍法会議では無罪であったというようなところから、非常に強い屈辱と犠牲ということを感じているわけでございます。
特に沖繩で、耳目をそばだてたような事件については、特別に公開ということに一応なっておりますので、新聞記者の人たちが見てきたりなどして知っておりますけれども、たとえば一九六三年に起きました国場秀夫君という中学生の轢殺事件が那覇の目抜き通りで行なわれましたが、これは信号で横断歩道を渡っている国場君が軍用のトレーラーでひかれたという事件でありますが、海兵隊の軍法会議に回された犯罪人は、そこの一日半の裁判で
しかも極く稀に新聞記者のみに公開された裁判の結果は国場秀夫君轢殺事件についての無罪判決」こういう総括的に述べてあります点は、もう敗戦以来今日まで何ら変わりない事実であります。私どもはこの事実を聞くにつけ、また知るにつけ、去年沖縄に行って見るにつけ、歯ぎしりするような思いであります。いかに今日の状況が、現実問題としてやむを得ない状況であるとはいえ、しかし、このままでいいということはない。
二九六三年二月二八日午後四時頃、那覇市下泉町の横断歩道上に米海兵隊ジャクソン上等兵の運転するトラックが突込んできて、上山中学校三年生国場秀夫君(一四才)を轢き即死させた。当時現場には停止信号が出ており、他の車輌は停止信号に従って停止をしていた。」
そこで私は、最近沖繩に起こりました人権侵害問題についてお尋ねしたいと思うのでありますが、これは本年の二月二十八日に沖繩の上山中学校の学生である国場秀夫という人物が青信号によって道路を横断しておったところ、アメリカのジャクソンという上等兵がトラックを運転して来て、ひき逃げをやってしまった。これについてアメリカの軍法会議にかかりましたが、彼は無罪になってしまった。
かようなことで沖繩におきます一般住民は戦々恐々としておりますが、この国場秀夫君の犠牲の事件をきっかけにして、せめて裁判権だけでも日本に復帰せしめようと御努力する意思はありますかありませんか、最後にお尋ねいたします。
「事件はさる二月二十八日、那覇市上山中学一年生国場秀夫君(一三)が学校からの帰り那覇市内一号線道路上の横断歩道を通っているとき午後四時十分ごろ那覇港方面から北方へ運行中の第三マリン師団第三タンク大隊ロナルド・D・ジャクソン上等兵(二〇)の運転するトラックにはねられ即死したもの。