2000-04-20 第147回国会 衆議院 農林水産委員会 第11号
我が国の農産物検査制度は、明治三十一年に始まりまして、当初の同業組合による団体営から、明治三十四年に県営になり、昭和十七年に旧食管法によって統一国営検査となり、戦後、昭和二十六年に現行法ができて、その後十二回改正されまして現在の制度になってきたわけでありますが、これは、我が国の農産物検査のより公正な制度への発展の歴史であった、そういう意味で、この制度が果たしてきた歴史的な役割について評価するものであります
我が国の農産物検査制度は、明治三十一年に始まりまして、当初の同業組合による団体営から、明治三十四年に県営になり、昭和十七年に旧食管法によって統一国営検査となり、戦後、昭和二十六年に現行法ができて、その後十二回改正されまして現在の制度になってきたわけでありますが、これは、我が国の農産物検査のより公正な制度への発展の歴史であった、そういう意味で、この制度が果たしてきた歴史的な役割について評価するものであります
その後さらに、昭和十七年に食糧管理法、まさに戦争中の食糧の安定確保ということで食糧管理法ができましたけれども、その際に国営検査が開始されたわけでございます。
○漆原委員 農産物の検査制度の沿革を少したどってみますと、昔は、明治以前は無検査時代だった、それから、同業組合検査の時代があった、その後、道府県の道府県営検査がなされて、そして、今日の国営検査というふうに変遷を重ねて今日に至っているわけですね。 この国営検査という方法で、全国統一的な規格に基づいて銘柄とか品位等について検査を行うことによりまして、三つの利点が指摘されております。
戦中に国営検査といいますか、そういうふうになって、戦後もそれが引き継がれてきたという状況だと思いますが、やはり輸出というようなことではなくて、何といいますか、生産者、農民というものが弱者である、そういう中で、公正な取引の中で安定的な経営を図ろうというようなことがあってこういう検査制度になったのかなというふうに思いますし、また米麦が国家管理という中で政府買い入れ、その中で公平な検査をして公平な価格設定
これまで統一国営検査が果たしてきた多くの役割のうちの一つは、どんな僻地でも離島でも公正な検査が受けられるということでありました。伺いたいのは、民営化への移行期間中はもとよりのことでありますが、移行後も民間機関が参入しない場合、国の責任において公正な受検機会を保障するのかどうなのか。そこはいかがでしょう。結論だけで結構です。
○谷本巍君 私、農民運動に入りましたのは終戦後間もない時期でありましたが、米の統一国営検査制度については非常に強い思い出がございます。昭和十六年の食管法制定時に米穀管理局長を務めておりました荷見安先生から、後の全中会長でありますが、団体営から県営、そして統一国営検査への発展というのは、これはまさしく公正な制度への発展の歴史そのものだということでありました。
○矢上委員 私が今専門講師の概要についてお聞きした根本の理由と申しますのが、御存じのように、米の検査とか繭の検査とか過去いろいろ国営検査がございましたが、これも同じように、HACCPの場合もこれからどんどん普及していく場合に、中核となる講師が必要である。
さらに、日本の真珠に対する内外の信頼を維持する国営検査、また真珠養殖事業審議会の調査審議の充実も今こそ求められているものであります。 以上の理由により、真珠養殖事業法は存続すべきであり、本法律案に反対する討論とします。(拍手)
それから約十年たっておるわけでして、そういう面では、こういうものは、具体的に、こういった国営検査を民間に移行するということも含めて、非常に長い年月を要するものだなということをつくづくと感ずるわけでありまして、これからも、総務庁においても、こういったいろいろな、これまで答申、指摘等されたものについてのフォローアップをひとつしっかりとお願いを申し上げたい、そのように思います。
○嶌田政府委員 従来は、真珠を輸出する際には、全量が国営検査を受ける必要がありまして、また、輸出入取引法に基づきます日本真珠輸出組合のカルテルによりまして上級品しか輸出できなかったということでございました。
米の場合で申し上げますというと、現在、国営検査でありまして、したがって検査の料金が非常に安い。これは、日常ほかの仕事をやっておって、それでもって検査期に検査に出動するというような体制になっているということとの絡みもあってのことかと思います。 それからもう一つの問題は、国営であるから信頼度が非常に高い。
○政府委員(嶌田道夫君) 従来の国営検査におきましては、これは専ら輸出真珠だけを対象として検査をしてきたということでございます。これが今回、民間に移行したといたしましても、やはり対象は輸出するものを対象にその品質の保証をしていく、声価を維持していくということでございますが、今、先生言われましたように、国内に流通するものについてはどうかという問題が確かにあるわけでございます。
真珠養殖事業法を廃止する法律案に対する附帯決議(案) 真珠養殖事業及び真珠母貝養殖事業は、戦前から現在に至る我が国経済の向上と輸出の振興に大きく貢献し、真珠養殖事業法は、国営検査等を通じて国産真珠の輸出の振興に重要な役割を果たしてきた。 よって政府は、本法を廃止するに当たり、今後の真珠養殖事業及び真珠母貝養殖事業の一層の発展に資するよう、次の事項の実現に努めるべきである。
しかし、輸出は少なくてもその輸出真珠の国営検査がある、これまで国営検査があるということは日本の真珠の品質への信頼を高めてきた。それを今度の法廃案によって国営検査も廃止になってしまう。これでは、大変なときに法律まで廃止して、私たちにとっては弱り目にたたり目だと、こういうことで現地では大変嘆いております。
真珠養殖事業法は、品質の向上を図るための国営検査の実施等の措置を講ずることにより、真珠の輸出を促進すること等を目的として昭和二十七年に制定されたものであります。 その後、世界市場において、我が国の真珠に対する高い評価が確立していることや、真珠の国内消費の増加に伴い輸出割合が低下していることなど、我が国の真珠産業をめぐる状況は大きく変化しております。
ところが、これは統一国営検査でありますから、検査を受けた米と受けない米、値段が大分違いますよ。ですから、農家の側にすれば検査を受けた方が高く売れるんです。 ところが、私は福島県ですけれども、福島県の農協が福島県の米を検査してだれが信用しますか。それじゃセンターをつくればいいじゃないかというような議論等々が出てくるとは思いますが、そうなりますと検査料がばか高くなります。
さらに、その検査システムの有効性と信憑性を高めるためにも、公正申立てある第三者機関で検査を行うということが大変いいのではないかというふうに思っておりまして、やはりそれには国が関与する、現在も行われている国営検査が望ましいというふうにも考えております。
それから、伊藤参考人にお伺いしたいと思いますのは、国営検査についてはどうも税金のむだ遣いになるんじゃないだろうか、私の言い方が少し悪いかもしれませんけれども、これは言ってみればもう自主検査等々に任せて、要するに売る方に責任を持ってもらったらいいじゃないかという観点でお話しいただいたように思うわけであります。
これが将来、先ほど伊藤参考人からございましたようにいわゆる国営検査、それから民間にこれを委託する、民間にやらせる、ライセンス方式にするということも時の流れの中でこれは選択していかなきゃならぬと思うんですが、基本的にはやっぱりそういう流れにしないと、所管は厚生省だけれどもやっぱり厚生省では対応できないんじゃないか、私はそう思うんです。そういう点についてのひとつ先生のお考えを伺いたい。
六番目、農産物検査については、公正中立な第三者として現段階では国営検査が適切と思いますが、その業務はできるだけ合理化して、効率化を進めるように求めたいと思います。 七番目といたしまして、検査と関連して表示について申し上げます。 米の表示は、消費者が米を選択し購入する際の判断材料でございます。表示については、米に限らず、消費者にわかりやすい表示というのが基本であります。
そのことを、いわゆる国営検査というものを、任意でありますけれども大宗が受検をするような仕組み、そして同時にまた、その国営検査というものが米の価値を高めるという視点を、今回の意見聴取でも、流通、販売業者も含めて、国営検査が大変意義があるというふうに認めておるわけでありますから、そういった点で計画流通米が米の流通の大宗を占め、さらに検査についても国営検査をしっかり受けておるということが極めて大切になるだろう
ただ、大臣が先ほどおっしゃったように、明治以来いろいろな伝統があって、歴史があって、一回国営検査になっているわけですよね。何で国営検査にしなければいけなかったかといえば、それは、それぞればらばらの地域で検査の方法がまちまちじゃぐあいが悪いね、やはり一つの検査の方法に統一しなければいけないねということ。
○矢上委員 ただいまの上野長官の回答からも拝見できるのですけれども、今後とも新食糧法下でも国営検査制度、義務検査、任意検査も含めて続けていく、そういうお答えだと思います。
まず、国営検査制度の意義と役割でございます。が、ガット合意、米麦の生産、流通、消費の多様化を受ける形で新食糧法が成立し、今回の農産物検査法の改正につながったわけでございますが、改めて国営検査制度の意義と役割について大臣にお聞きします。
そういうはざまの中から、これから先の検査のあり方、これは国営検査、民営検査も含めて検査のあり方がいろいろな意味で問われてくるというようなことは間違いないと思っております。 しかし、今必要なことは、やはり安心して米が供給できる体制をこれから先も引き続き保障していかなければいけないというふうに考えるわけでございます。
それから、お米の検査でございますが、農産物の検査でございますが、これも食管法時代からさま変わりしておるわけでございますから、今のような国営検査を果たして残しておいていいかどうか、これについても十分私は疑問を持っております。
その前にはまた、佐藤委員から統一国営検査制度についての言うなれば疑問を呈する御発言がありました。私は、佐藤委員の発言の中身問題と関連して、私自身の考えをここで簡単に提起をしておきたいと思うのです。 農協など農業団体、関係団体を集めて受け皿といいましょうか、民営化のそれをつくったらどうだという意見は古くからあります。これが果たして合理的なのかなということを私はずっと疑問に思ってまいりました。
我が党も数回に及ぶ検討の結果、米の信頼性を確保し円滑な流通を図る、また安全性の確保のためにも公平、中立な国営検査が必要である、こういう結論に達しまして、その理由については昨日の与党調整会議に文書をもって出しておるんです。調整会議をやって論議をいたします。また、食糧庁の研究会の主要な意見の中にも同様趣旨の発言がされておるんです。
これは公正あるいは信頼性、あるいは生産者はもちろんでありますが、消費者のニーズ、安全性も含めて国営検査をきちっと、検査体制を確立するということが一番これは大事な観点ではないか、こう思いますが、その点に対する基本的な姿勢についてお聞かせをいただきたい。 それから、農業者年金問題。これは女性の年金化の問題が年来の課題になっているわけです。 それから、遺族年金の創設の問題ですね。
十一 米穀の品質、安全性等に対する国民の関心の高まりに対応するため、国営検査がこれまで果たしてきた役割に配慮し、必要な施設、効率的体制の整備を促進するとともに、農産物検査制度の在り方について検討すること。 また、年産・産地品種銘柄などの表示については、消費者の商品選択のよりどころとなるばかりでなく、米穀の適正かつ円滑な流通を確保する上で不可欠であることから、一層の整備を図ること。
米の流通は戦前からの長いいろいろな経緯がございまして、従来は産地の自主検査だったのを、それでは消費地の販売業者が産地によってまちまちだというようなことで、一時やはり県営検査という時期もありまして、それが最後は現在の国営検査となったという歴史もあるわけでございます。
七 米穀の品質・安全性等に対する国民の関心の高まりに対応するため、国営検査がこれまで果たしてきた役割に配慮し、必要な施設、効率的体制の整備を促進するとともに、農産物検査制度の在り方について検討すること。 また、年産・産地品種銘柄などの表示については、消費者の商品選択のよりどころとなるとともに、米穀の適正かつ円滑な流通を確保する上で不可欠であることから、一層の整備を図ること。
そういう面で国営検査等々もしっかりやるようにこれはお願いをしておきます。 時間が終わりましたので、以上で終わります。
米についての農産物検査につきましては、国営検査体制のもとでこれまで国民の主食である米について、円滑な広域流通を確保するという重要な役割を担っておると心得ております。そこで、検査の実行に当たりましては、流通の実態あるいは時勢の変化等を踏まえましていろいろ改善合理化にも取り組んできておるところでございます。
いろいろ私ども勉強していかなければならぬと思っておりますけれども、少なくとも従来も答弁いたしてきたとおり、食管の根幹は堅持をする、そして今の検査体制については国営検査体制の維持、この基本を維持するという考え方には変わりございませんので、さよう御承知おきをいただきたいと思います。
○佐藤国務大臣 米の商品特性と流通実態等から、米の公正かつ円滑な流通を確保するため、検査業務の改善合理化を図りつつ、今後とも国営検査制度、その基本を維持してまいる考え方でございます。
現在行われておりますお米の国営検査についてはいろいろの手法がとられておりますけれども、一般的には次のように行われておるように思います。まず第一に、検査の効率化を図りますために、検査当日に先立ちましてそれぞれの生産者からサンプルの提出を願ってあらかじめ予備検査を行う。
米の検査の件につきまして、ただいま国営検査体制のもとで等級、銘柄等の品質について現場の検査官が大変苦労しながら頑張っておる、こういうお話をちょうだいいたしました。現在米の集荷期を迎えまして検査も、今最盛期ということで一番忙しい中で検査官も公正な検査、それからお話にもございましたような生産者との密接な接触の中で納得のいく検査といったことに十分心がけながら仕事をしております。