1956-12-20 第26回国会 衆議院 本会議 第1号
○国務大臣(鳩山一郎君) 総辞職に当りまして、皆様にごあいさつを申し上げる機会をお与え下さいましたことを感謝いたします。(拍手) 私どもは今朝の閣議で内閣総辞職を決定いたし、その手続を終りました。顧みますれば、私は、一昨年十二月九日、この国会において諸君から総理大臣の指名を受け、第一次鳩山内閣を組織してから引き続き政権を担当いたしまして、二年余の歳月を経たのであります。
○国務大臣(鳩山一郎君) 総辞職に当りまして、皆様にごあいさつを申し上げる機会をお与え下さいましたことを感謝いたします。(拍手) 私どもは今朝の閣議で内閣総辞職を決定いたし、その手続を終りました。顧みますれば、私は、一昨年十二月九日、この国会において諸君から総理大臣の指名を受け、第一次鳩山内閣を組織してから引き続き政権を担当いたしまして、二年余の歳月を経たのであります。
〔国務大臣鳩山一郎君登壇〕
○国務大臣(鳩山一郎君) 第一の御質問は、本法提案の理由についてでございました。この法律を存続させることは、すでに他の機会にも説明をした通り、現下の労働情勢上必要と考えたのであります。 第二の御質問は、外交では話し合いを主張しながら、なぜ本法について、話し合いでやる機会を作らなかったのかというような御質問でありました。
○国務大臣(鳩山一郎君) 労働基準法について御質問がありました。労働基準法は、もちろん厳正に適用して行く方針であることはもとよりであります。 最低賃金制については、労働省において目下研究中でございます。 憲法の基本的人権について再び御質問がありましたが、ただいまの御質問の趣旨に対して答弁いたしておきます。
○国務大臣(鳩山一郎君) 御了承を得まして、それではここで答弁をさしていただきます。 ただいま吉田君の言われました通りに、民主主義のルールをだんだん積み上げて行くということは、民主政治の発達のために非常に必要であるということは同感であります。私はその民主主義のルールに従ってとるべき道を歩んだものと思っております。 〔国務大臣倉石忠雄君登壇、拍手〕
○国務大臣(鳩山一郎君) 最初は二つの中国の問題についてでしたね。
○国務大臣(鳩山一郎君) どういう御質問でしたか。
○国務大臣(鳩山一郎君) そういう意味です。
○国務大臣(鳩山一郎君) ただいまの御質問に対してお答えをいたします。 漁夫の釈放を一日も早く実現したいということは当然に考えておるのであります。その趣旨を参議院でも述べました。これは数日中に必ず解決いたしますということを申したのではないのです。ただ、大村収容所における韓国人と釜山における漁民の抑留者とを交換する形においてこの問題を解決いたしたいと従来思っておったのであります。
○国務大臣(鳩山一郎君) 先刻、今澄君の第四の質問に対して答弁をいたしませんで、失礼しました。その質問の要旨は、鈴木委員長と会談する用意があるかどうかということでありました。この問題は非常に重大問題でありまするから、鈴木委員長との会談は喜んでお迎えいたします。もし何かいい方法でもありましたらば教えていただきたいと考えております。(拍手) 〔国務大臣河野一郎君登壇〕
〔国務大臣鳩山一郎君登壇〕
○国務大臣(鳩山一郎君) さようであります。
○国務大臣(鳩山一郎君) ただいまの御質問は、ちょっと了解しがたかったのですが……。どういうことですか。
○国務大臣(鳩山一郎君) わかりました。
○国務大臣(鳩山一郎君) ブルガーニンからいつ来た書簡ですか。
○国務大臣(鳩山一郎君) ただいまの条約局長の説明のごとくに、ソ連が公海の自由の制限というか、これは漁族保護のために制限を行うというのでありまして、アメリカは条約局長がいうごとくに公海の自由によって原爆を、軍事上の実験を行う、全くその間に関係がないのでありますから、ソ連がアメリカの公海の自由を破ったことを理由として、ソ連が公海の自由の制限を行うという希望を持ったのじゃないとこう思います。
○国務大臣(鳩山一郎君) こういうような問題はほかにも同様な関係に立っておる事件がありますので、国内問題として考慮したいと思っております。
○国務大臣(鳩山一郎君) 国内の人の利益を無視してもいいというような考え方はもちろんしておりません。
○国務大臣(鳩山一郎君) あなたの御趣旨はよくわかります。
○国務大臣(鳩山一郎君) 北千島、南樺太についても、国際情勢の変化によりまして、日本が主張してもいい機会がくれば、日本は当然に主張すべきものだと思っております。
○国務大臣(鳩山一郎君) 国民に疑いのあるようなことが考えられるような場合には、声明を出す必要があると思いますので、声明は出すかもしれません。
○国務大臣(鳩山一郎君) あなたのお考えになっているところ、国会の決議の形式をとり、あるいは断固たる声明を出して明瞭にしろ、こういうお考えですね。
○国務大臣(鳩山一郎君) できるだけそういうことのないように努力はいたします。
○国務大臣(鳩山一郎君) はい、そうです。
○国務大臣(鳩山一郎君) それは野村さんのさっきの御質問に対しても同時に答えるような次第でありますけれども、とにかく私とブルガーニンとの話の途中において、択捉、国後が平和条約締結の際に問題となるということは、双方とも了解しております。
○国務大臣(鳩山一郎君) 私は、国際情勢が変化すれば、すなわち国際間の緊張が緩和すれば、ソ連が択捉、国後をそんなに固執する理由はないと思っております。そういう際には、択捉、国後は日本に返還せられる時期がくるものと……。
○国務大臣(鳩山一郎君) 党議できまっておるのは、歯舞、色丹の即時返還と、その他の島々については継続審議に移すということだけきりきまっていないと思います。
○国務大臣(鳩山一郎君) ああそうですか。
○国務大臣(鳩山一郎君) もう一度お願いします。
○国務大臣(鳩山一郎君) そう思います。
○国務大臣(鳩山一郎君) ただいまの御質問に対してお答えをいたします。 第一の御質問は、被害者の措置についてでございました。広島、長崎の原爆障害者につきましては、まことに御同情にたえません。政府としては、従来より原爆被害対策に関する調査研究連絡協議会というものを設けまして、その対策を進めているのでありますが、今後もさらにその推進をもむろんはかる所存でございます。
○国務大臣(鳩山一郎君) 永井君の御質問にお答えをいたします。 追加予算を提出する意思があるかどうかという御質問でございましたが、ただいまのところ、追加予算を提出する意思はございません。 冷害対策については、救農土木事業等を中心といたしまして、できるだけの対策を講じてきておるのであります。
○国務大臣(鳩山一郎君) お答えをいたします。 国家公務員の給与改善につきましては、政府として常に意を用いているところであります。今回の人事院勧告につきましては、その趣旨を尊重いたしまして、できるだけすみやかに成案を得たいと存じておりますが、その内容や財政措置につきましては、目下慎重に考慮中であります。詳細は担当大臣から答弁をいたします。(拍手) 〔国務大臣一萬田尚登君登壇〕
○国務大臣(鳩山一郎君) 伊東君にお答えをいたします。 奄美大島の復興については一そうの努力を尽しまして、日本復帰の喜びに報いたいと考えております。(拍手) 〔国務大臣一萬田尚登君登壇〕
○国務大臣(鳩山一郎君) 千葉君の御質問にお答えをいたします。 わが内閣が、五大公約はほとんど不履行となっておる、引退に際しましては、公約不履行の引責辞職たることを明らかにし、解散を行なって民意を問うべきであるというような御質問でございました。
○国務大臣(鳩山一郎君) 大竹さんの御質問の第一並びに最後の御質問に対しては、所管大臣から答弁をしてもらいます。 抑留者の悲惨な最期を遂げた三十万の同胞犠牲者に関して、その道義的責任をソ連に追及し、何らかの処置を求める意思ありやという御質問でございます。
○国務大臣(鳩山一郎君) 八木君にお答えをいたします。 自由党党議違反の政治的責任を問われましたが、党議違反云々は党内の問題であります。これは答弁の限りではないと私は思います。 私が、交渉の焦点たる領土問題を継続審議に残して、果してその責任を完了したと考えるかという御質問でありましたが、十分に満足すべきものではありません、このたびの妥結は……。現状においては最善のものと思っております。
○国務大臣(鳩山一郎君) 野坂君にお答えをいたします。 第一の御質問は、安保条約及び行政協定の改訂を米国に交渉すべきであると考うるが、私の所見をお聞きになりました。わが国をめぐる現下の国際情勢から判断して、安保条約及び行政協定の改廃を交渉すべき時期ではないと考えております。 それから米国に対し、基地拡張の取りやめ、さらに進んでその撤廃を要求する意思なきやという御質問であります。
○国務大臣(鳩山一郎君) 須磨君の御質問に対してお答えをいたします。 第一に、日ソ共同宣言の包蔵する諸問題について、特に領土問題に関する交渉の経過をお聞きになりました。今般の交渉を通じまして、わが方は領土問題に対するその立場を一貫して主張して参りました。歯舞、色丹については、共同宣言において、平和条約の締結後現実の引き渡しを受ける旨確約してあります。
○国務大臣(鳩山一郎君) 志賀君にお答えをいたします。 労働問題審議の妨げとなるスト規制法の上程をとりやめる意思はないか。上程をとりやめる意思はございません。 日ソ国交回復は、実質的に十分わが国の立場を貫徹するように努力をしたつもりでございます。 国連加入は今期中に実現を見ることと考えております。
〔国務大臣鳩山一郎君登壇〕
○国務大臣(鳩山一郎君) 第二十五回国会の開会に当りまして、ここに所信の一端を表明する機会を得ましたことは、私の欣幸とするところであります。 私は、河野、松本両全権とともにモスクワにおもむきまして、去る十月十九日、日本国とソヴィエト社会主義共和国連邦との共同宣言並びに貿易に関する議定書に調印して参りました。