1972-10-04 第69回国会 衆議院 商工委員会エネルギー・鉱物資源問題小委員会 第1号
国内銅鉱山の生産費は、現在トン当たり平均四十三万円となっておりますが、国際価格でありますロンドンの相場は三十万円そこそこに低迷しております。 また、昨年実施された円切り上げは、鉱業界にとって、国内建て値の問題、海外投融資に対する為替差損をはじめ、あらゆる面で甚大な影響を受け、銅、鉛、亜鉛の三鉱種だけでも三百億円をこえる大きな損失となりました。
国内銅鉱山の生産費は、現在トン当たり平均四十三万円となっておりますが、国際価格でありますロンドンの相場は三十万円そこそこに低迷しております。 また、昨年実施された円切り上げは、鉱業界にとって、国内建て値の問題、海外投融資に対する為替差損をはじめ、あらゆる面で甚大な影響を受け、銅、鉛、亜鉛の三鉱種だけでも三百億円をこえる大きな損失となりました。
したがって、今日わが国の国内銅鉱山を中心にして非常に困難な事態に立ち至っているわけです。海外の資源開発は、この資源技術を温存する国内鉱山の一定量の確保ということが当然その前提となってこなければならないわけでありますから、最近の情勢から判断しますと、すみやかにこの対策を立てる必要がある、このように私は考えるわけです。
○両角政府委員 御承知のように、銅につきましては、これまで金属鉱物探鉱促進事業団を中心といたしまして各種の探鉱努力を続けてまいりました結果、相当量の国内銅鉱山の埋蔵量の増大を見たのでありますが、しかしながら需要の上昇というものははるかにこれを上回っておるというような関係から、逐年わが国の銅の自給率は低下をいたしておりまして、四十二年度におきまして自給率は二割を切るという事態に相なっております。
そこで、いまからの問題に向かっては、現実に銅の輸入に際して、国内銅鉱山に対して輸入地金並びに輸入鉱石の関税児合い分として交付金を出しておる、こういう制度もあるわけですから、少なくとも将来の問題としては、補給金ということで公平な政派をやってもらいたい、これが一点です。これをもう一度質問をいたしたい。
○多賀谷小委員 次に、「別記」に書いてあります「銅の需給、価格安定対策について」というところですが、「国内銅鉱山に対する交付金の交付は、次の要領による。」こういうようになっておりますが、これは標準的な銅地金輸入価格と合理化目標価格との差額金を出すように書いてありますけれども、この輸入価格の変動によって合理化目標価格というものは変わらないのですか。