1982-04-21 第96回国会 衆議院 農林水産委員会 第17号
その段階的な解決を図っていくという問題について、一部の方々からは自由化をして、そして国内農業保護政策のために不足払いを当面とるべきであるというような意見も出ております。しかし私は、自由化をして不足払い制度をとるということが日本の農業の実情に合致しないという問題を一つだけ指摘しておきたいと思います。
その段階的な解決を図っていくという問題について、一部の方々からは自由化をして、そして国内農業保護政策のために不足払いを当面とるべきであるというような意見も出ております。しかし私は、自由化をして不足払い制度をとるということが日本の農業の実情に合致しないという問題を一つだけ指摘しておきたいと思います。
政府の農業政策の中心は、国内農業保護政策の後退、外国食糧の輸入、食管制度の廃止の方向であります。中小企業の近代化は、中小企業を大資本の下請として再編成するか、あるいは近代化の規格にはずれる中小企業は容赦なく切り捨てるというものであります。
近くガット加入が認められることになるならば、穀物関税の賦課による国内農業保護政策の採用は将来著しく困難となるでありましよう。 そこで、私は農林大臣に伺いたい。硫安価格値下げ交渉は一体どうなりましたか。硫安資本の一撃にあい、みごとに敗北を喫したのではないか。資本主義的経済機構のもとにおいて独占資本家がいかに貪欲なるものであるかは、あなたは身をもつて体験しつつあるのではなかろうか。