2002-04-11 第154回国会 参議院 経済産業委員会 第9号
今ちょっと御指摘ありましたけれども、一つは、米国の鉄鋼産業の抱える主たる問題は国内産業自身の競争力の欠如ではないかと。だから、安易に輸入に原因を求めてセーフガード措置、それを講じることは本質的解決とはならないんじゃないか、このことを第一点申し上げました。第二は、今回の米国セーフガードの措置はWTOの協定が求める要件を満たしていないと、このことも指摘させていただきました。
今ちょっと御指摘ありましたけれども、一つは、米国の鉄鋼産業の抱える主たる問題は国内産業自身の競争力の欠如ではないかと。だから、安易に輸入に原因を求めてセーフガード措置、それを講じることは本質的解決とはならないんじゃないか、このことを第一点申し上げました。第二は、今回の米国セーフガードの措置はWTOの協定が求める要件を満たしていないと、このことも指摘させていただきました。
いずれにいたしましても、国内で調達し得るということであれば外貨の節約にもなりますし、また、国内産業自身が潤うということでございます。そういうふうに考えていくものと思っております。
そこで政府といたしましては、あらゆる機会に外資が円滑な状況で入ってくることを歓迎いたしておりますので、あらゆる機会にそういう呼びかけをいたしている次第でありまして、国際機関である世銀を通じて、あるいは世銀のあっせんによる外国銀行の協力とか、あるいはまた国内産業自身が外国銀行と特別な関係をもって、そうして資金的援助を受ける、こういう方法を実は奨励しているわけであります。
こういうことに日本の資金のない資金が割合に出るということよりも、総合産業の形になつております国内産業自身に対して——海運界ばかりではありません。日本の産業の全体から見ましても、造船は総合産業の一番大きなものであります。従つてこういうものに私は金融をしていただく方が、むしろ日本の将来のためにも、現在のためにも必要ではないか。