1951-01-27 第10回国会 参議院 本会議 第5号
第四に、講和に至るまでの暫定措置として、国会自主権の拡大についてお伺いいたしたいと思います。我々といたしましては極めて早いうちに講和ができますことを望みますが、ダレス特使が日本においでになる際にも、マリク・ソ連代表に申されておるように、單に日本に講和の瀬踏みに行くのだとも申されておりますし、諸般の情勢からいたしまして、相当延びることも予想されないではありません。
第四に、講和に至るまでの暫定措置として、国会自主権の拡大についてお伺いいたしたいと思います。我々といたしましては極めて早いうちに講和ができますことを望みますが、ダレス特使が日本においでになる際にも、マリク・ソ連代表に申されておるように、單に日本に講和の瀬踏みに行くのだとも申されておりますし、諸般の情勢からいたしまして、相当延びることも予想されないではありません。
(拍手)国会自主権の喪失の結果は、およそかくのごときものであります。今やわれわれは、単なる一片の決議ではなくして、広汎なる民主的民族戦線に結果した全人民諸君とともに、かかる隷属的状態に対し蹶起し、この蹶起した人民の力をもつて国会の審議権と自主権を擁護しなかつたならば、国の独立と中和は断じて擁護することはできないのであります。
幸いにして我が参議院におきましては、自由党を除く各派の熱意と良識の下に、昨日国会審議権尊重に関する決議案が可決されたことは、国会自主権の擁護と憲法政治の確立のために誠に御同慶に堪えないところであります。 今や講和会議を目前に控えまして、我が民族の独立と国権の回復が日程に上りつつある今日、政府のかくのごとき非自主的にして且つ非立憲的な態度は断乎として拒否されなければならぬと存じます。