1988-03-22 第112回国会 衆議院 運輸委員会 第4号
その理由でございますけれども、燃料油の価格が非常に低下して安定しておりますので、中古船といいますか、従来なら非経済船と言われていたものの経済性が非常に改善されまして、世界的に船舶の解徹が減少しておるということが一つございますし、それからもう一つは、円高によりまして我が国における回収材のコストが相対的に上昇したと申しますか、輸入鋼材に対する競争力がなくなっておるというようなことで解撤の採算が悪くなっておるものでございますから
その理由でございますけれども、燃料油の価格が非常に低下して安定しておりますので、中古船といいますか、従来なら非経済船と言われていたものの経済性が非常に改善されまして、世界的に船舶の解徹が減少しておるということが一つございますし、それからもう一つは、円高によりまして我が国における回収材のコストが相対的に上昇したと申しますか、輸入鋼材に対する競争力がなくなっておるというようなことで解撤の採算が悪くなっておるものでございますから
先ほど申し上げましたように、回収材が約二百万トン近く、百九十五万トンですが、解撤費用は一トン当たり一万五千円、それからいまの回収品がトン当たり三万三千円。したがって買船と回収費の差額が八十億円というような程度が出てきますが、この程度の一つのめんどうを政府で見ていただきたいというようなこと。
あるいは回収材が約二百万トン出る。それでこの解撤費用を二百九十万ぐらいかけまして回収材が六百五十億ぐらいになる。そうしてこれに対しては収支がやはり八十億ぐらいの赤字になる。でも、一般に雇用が百二、三十人、年間雇用を認めるというような、一方で雇用の特典が出てきておるんです。
○宇野参考人 質問の要点は、私どもの資料のうちの船舶の買い入れ機関の予算のことであると思いますが、現在のわれわれの出しました予算は二百四十円で出しましたが、いまの二百二十円になればもう少し買船費が安くなり、あるいはまた、最近のスクラップの値上がりから見ると回収材が少し値上がりしているというので、この差損はかなり減ってくると思いますが、見えない、またこれからやるリスクが出てくると思うのです。
したがって、われわれが解撤事業を要請した当時の一つの柱は、元請に買船をしてもらい、そして元請がその回収材を処分、下請は工事だけをやるという点で、いまの予算の一億四千六百万は、解撤事業になれてないいわゆる造船工の技術修練費という程度であった。要するにスクラップの赤字補償でなかったということだけを御了承願いたいのです。
また、これに対してわれわれもいつまででも政府に甘えておるわけでなく、せいぜい三カ年ぐらいをやっていただければ、何とか解撤工法の開発なりあるいは回収材の処分の有効な方法をとるとして、軌道に乗せるべく大体の自信も持っておりますし、予定を立てております。永久というのでなく、少なくとも三カ年ぐらいめんどうを見ていただければ何とかなるのじゃないかということであります。