1967-07-13 第55回国会 衆議院 外務委員会 第18号
そこで、このごろ新聞の社会面でちょっと有名になりました善隣学生会館というのが小石川にございます。これは旧満州国が自国の在日留学生のためにつくった会館でございます。これは戦後GHQによって接収をされました。数年を経まして、その管理権が日本政府に移譲されたわけです。その移譲を受けた日本政府は、その財産を寄付行為の定款をつくりまして財団法人にしたわけです。
そこで、このごろ新聞の社会面でちょっと有名になりました善隣学生会館というのが小石川にございます。これは旧満州国が自国の在日留学生のためにつくった会館でございます。これは戦後GHQによって接収をされました。数年を経まして、その管理権が日本政府に移譲されたわけです。その移譲を受けた日本政府は、その財産を寄付行為の定款をつくりまして財団法人にしたわけです。
それで善隣学生会館の問題についても、もし所有権をGHQが接収した、それでかってに恣意的に日本政府にこれを無償で移譲したということになれば、明らかに国際法上の違反である。
○高島説明員 お尋ねの善隣学生会館につきまして、具体的にここでいま御答弁いたしますのは、ちょっと差し控えさせていただきたいと思います。
それが、終戦後進駐軍の管理に移り、それが外務省に移り、さらに外務省から下げられて今の財団法人善隣学生会館の所管になっておったわけです。ところが、戦時中、終戦後を通じて、中国の学生あるいはすでに卒業した人も住まっておりました。この立ちのきの問題について、財団法人善隣学生会舘側と在寮する中国人、その背後の世話をしておる存日華僑総会との間で、御承知の通り非常な紛争が起きました。
ただいま穂積先生からお話のありました、二月二十六日、善隣学生会館に対しましてごあっせんをいただきましてでき上がりました覚書のあることは、私たちも承知いたしております。この覚書の中で、ただいまおっしゃいましたように、中国との文化交流事業に当てるということが書いてございますことも承知しております。中国との文化交流事業に当てるというふうに書いてございます。
○蓮見説明員 もともとこの会館ができました趣旨が、満洲国の学生でもありますので、外務省としては、同種の団体がほかにもございまして、広く世界中から来る学生の世話をしております関係上、この善隣学生会館を主として中国関係の学生を対象に使つて行きたいと思つております。
○蓮見説明員 それはほかに国際学友会その他その目的のためにございますので、できるだけほかの国の学生はその設備を利用して、当面の問題になつております善隣学生会館は、やはり中国関係の学生を主として対象にした方がよろしいのじやないかと考えております。
○蓮見説明員 つまり新しくできました現在の財団法人善隣学生会館に対して、寄付行為が行われておらないというのが問題点であります。ただいま御質問がありましたように、その点につきましてはよく関係当方が理解していない点があるのじやないかと思つております。
○穗積委員 そういたしますと、一九五三年の六月に新しい財団といたしまして、善隣学生会館という財団が設立されまして、それの寄付行為はどうかというと、旧留日学生補導協会の財産を全部そつくり寄付行為として、財団設立がされておるようでございますが、そういたしますと、今御答弁のように、それを使用する目的が外国学生であるという理由によつて、外務省に管理が委託されただけでなくて、その財産にについても外国財産類似のものとして