1961-10-07 第39回国会 衆議院 石炭対策特別委員会 第2号
申すまでもなく、商炭価の解決は、わが国石炭鉱業の最大の課題であります。鉱区が錯綜し、賦存地域が偏在しているばかりでなく、生産が弾力性に乏しいという石炭鉱業の特殊性は、わずかの景気変動でも大きく需給関係に影響し、著しい価格の不安定を招来して、消費市場を喪失するという構造的な欠陥を持っているのであります。
申すまでもなく、商炭価の解決は、わが国石炭鉱業の最大の課題であります。鉱区が錯綜し、賦存地域が偏在しているばかりでなく、生産が弾力性に乏しいという石炭鉱業の特殊性は、わずかの景気変動でも大きく需給関係に影響し、著しい価格の不安定を招来して、消費市場を喪失するという構造的な欠陥を持っているのであります。
政府の今回の提案は、その対策といたしまして、石炭鉱業の合理化に関する諸般の措置を講ずることによって、石炭鉱業の今日の不況の原因をなしておりまする商炭価問題の解決をはかり、炭価水準の合理的引き下げを可能ならしめることによって、競争相手の燃料に対する石炭の経済的優位性を確立して、その安定をはからんとしておるものと考えるのであります。石灰鉱業は国民経済の基礎をなす基本産業の一つでございます。