1960-06-17 第34回国会 衆議院 本会議 第38号
大牟田地方における、あの向坂教室のごときは、その顕著なる一例であります。(拍手)一昨日のデモ事件を見ましても、教授たちの中から、教授グループが自動車に乗って、そして学生を指導一しているのを、私どもは目撃いたしました。特に、官公立大学の教授がこのような行動に出ておりますることは、明らかに国家公務員法等の違反であると思う。
大牟田地方における、あの向坂教室のごときは、その顕著なる一例であります。(拍手)一昨日のデモ事件を見ましても、教授たちの中から、教授グループが自動車に乗って、そして学生を指導一しているのを、私どもは目撃いたしました。特に、官公立大学の教授がこのような行動に出ておりますることは、明らかに国家公務員法等の違反であると思う。
それから「「向坂教室」の狂信徒達は向坂イズムに合わないものは、組合員といえども全て敵視し、向坂イズムに奉仕することが、ホントの組合運動であるかの如く宣伝し、統制、団結の名のもとに、一切の批判と発言を封殺し、シュン烈なる暴圧を加え組合員を引きづって来たのです。三鉱労組(旧労)の特殊部落たるユエンは、まさにここにあります。」
それは向坂教室でも何でもない。労働者の本能の叫びですよ。血の叫びですよ。だからこそ全国の労働者が、仕事を放棄してでも、手銭を切ってでも、大牟田へ大牟田へと行っている。そして現地のおまわりさんの状態を見てごらんなさい。見ただけで、おまわりさんの気持はよくわかる。この前の砂川にやってきた、社会から隔離されておるようなあの予備隊とは違いますよ。みんな大衆に口々接しているおまわりさんです。常識があります。
ある新聞の報ずるところによれば、三池を割った二つの教室として、一方では向坂教室、一方では三田村教室、このようにあげておるのであります。そこで、政府は労働教育のために毎年予算を組んでいる。文教関係の予算もある。国家予算は前の二つの教室とは全然趣旨も何も異なるのでありますが、一体、政府は将来においてどのような理想を立てて労働者教育を推進しようとするか、総理並びに労働大臣の御所見を承りたい。
それが、国立九州大学の向坂元教授らのいわゆる向坂教室による十数年の長期にわたって熱心な学習指導によって、組合幹部はもちろんのこと、一般組合員、さらに主婦会員に至るまで、マルキシズムの洗礼を受けて、革命的闘争至上主義の組合にまで育てられ、会社がつぶれても山は残るとか、会社がつぶれれば、それだけ社会主義革命が早く実現するという考え方に意識統一をなされ、高賃金、低能率を合言葉にして闘争を積み重ね、他の会社
この三池炭鉱の労働組合いわゆる三鉱組は、いわゆる向坂教室による特殊のマルクシズムの薫陶を受けた組合である、いわゆる暴力闘争第一主義の革命思想に基づく組合であるということをいわれておるのであります。従って組合員に対する統制というものはきわめてきびしい。炭鉱自体がユニオン・ショップというような一種の締めつけ工場になっておるというようないきさつもあってでありますが、統制がきわめてきつい。