1970-03-16 第63回国会 衆議院 予算委員会第三分科会 第4号
ところが、実際にはあの美林である那賀川地帯あるいは奈良県の吉野地帯、あそこでも木を切ろうとしないのです。全国総合開発計画にも、「剣山周辺および四国西南部における森林を総合的に開発するため、林道網を整備し、大規模な造林を行なう。あわせて、関連産業の開発や生活環境条件の整備を通じて、山村における過疎問題に対処する。」
ところが、実際にはあの美林である那賀川地帯あるいは奈良県の吉野地帯、あそこでも木を切ろうとしないのです。全国総合開発計画にも、「剣山周辺および四国西南部における森林を総合的に開発するため、林道網を整備し、大規模な造林を行なう。あわせて、関連産業の開発や生活環境条件の整備を通じて、山村における過疎問題に対処する。」
吉野地帯の優秀な林業地がつぶれるということにつきましては、まことに残念でございます。ただ、一方、水資源というものも今後いよいよ重要になってまいります。その水資源確保のために一部の林業地がつぶれるという場合には、一般論としてこれはやむを得ない、このように考えております。
すなわち、高野山から南部吉野地帯は、紀伊水道に流れ込んでおります有田川、日高川、細川の支流の貴志川、また太平洋の熊野灘に注ぐ熊野川の上流に当つておりまして、この山岳地帯に、七月十七日昼過ぎより翌日の朝にかけて、未曽有ともいうべき豪雨が隆り続いたのであります。