1953-03-14 第15回国会 衆議院 本会議 第41号
(拍手)よし、わが吉田茂翁に明日がなくとも、日本歴史には明日がなければなりません。(拍手)新しい時代の清新はつらつたる民族興隆の舞台を開くために、吉田氏の幕はおりなければならない。(拍手)すでに古稀のよわいを越された吉田翁は、私人としては、おそらく話上手の好々爺でありましよう。しかし、公人としては、党内においてすら公々然たる反逆者が出るに至つた。
(拍手)よし、わが吉田茂翁に明日がなくとも、日本歴史には明日がなければなりません。(拍手)新しい時代の清新はつらつたる民族興隆の舞台を開くために、吉田氏の幕はおりなければならない。(拍手)すでに古稀のよわいを越された吉田翁は、私人としては、おそらく話上手の好々爺でありましよう。しかし、公人としては、党内においてすら公々然たる反逆者が出るに至つた。
今日の政治、経済、社会の弛緩の一切の責任は、かかつて最高責任者たる吉田茂翁に存することは明白であります。(拍手)外交に自主性なく、また、みずから祖国を守る気魄も国民に示さず、説かず、自衛については功利的かけひきに終始し……(発言する者多く、聴取不能)詭弁を弄して国民欺瞞し、ために、結果としては、国費は濫費されておることも周知の通りであります。
(拍手)わが国外交界の長老の人たる吉田茂翁は、まれに見る独裁者であり、またわが国会史上比類なき国会軽視者であることは、その政治並びに国会行動において顕著な事実であります。その吉田翁を首班とする吉田内閣の性格が、近代民主主義とはおよそ縁遠いものであることも、また論理の当然であるといわなければなりません。
(拍手)しかすることが、吉田茂翁をしてその晩節を全うせしむるゆえんであり、またわが国議会政治を正道に引きもどすゆえんのものであこと信ずるのであります。はたして吉田氏にその用意ありやいなや。 私は、以上の諸点を通じて、吉田氏の反動性を暴露しつつ、これに対して責任ある答弁を求めるものであります。(拍手) 〔国務大臣林讓治君登壇〕
吉田茂翁が、老躯をひつさげてこの難局に対処せられるということに対しても、敬意を表するものである。決して反対せんがための反対はしない。けれども、できることと、できないこととを、なぜ明らかにしないか。できるがごとく、できないがごとく、いつまでも國民を惑わしている。いつまでも國民を惑わせるということは罪惡だ。